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Epilogue 人は誰でも「真の経営者」になれる──ガーバー流「仕組み」経営との出会い──

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Epilogue 人は誰でも「真の経営者」になれる──ガーバー流「仕組み」経営との出会い──

「もっといい人材がいれば……」と思ってばかりの日々/あなたの会社には「優秀な人材」は来ないと思ったほうがいい/小さな会社の社長のために、ガーバーの思想をまとめ直す

Epilogue 人は誰でも「真の経営者」になれる──ガーバー流「仕組み」経営との出会い──

「もっといい人材がいれば……」と思ってばかりの日々新聞販売店の経営に関わっていたとき、私は24時間、365日、いつも店のことが気になっていました。ちょっとした仕事で店を離れないといけないとき、どうしても何日か店を空けないといけないときも、四六時中、店のことで頭がいっぱいでした。店がしっかり回っているのか気になって仕方がなかった私は、外出先から必ず店に電話を入れるようにしていました。そう、当時の私のいちばんの悩みは「人」でした。「もっといい人材がいれば、安心して任せられるのに……。あいつら従業員がしっかりしていないから、結局はオレが全部やるしかないんだ」それが正直な気持ちでした。当然、一日たりとも心が休まる日はありません。あなたの会社には「優秀な人材」は来ないと思ったほうがいいいまだからこそわかりますが、「もっといい人材がいれば……」というスモールビジネスの経営者の悩みは、まず解決されることはないでしょう。なぜなら、万が一「優秀な人材」があなたの会社に来たとしても、ずっといてくれる保証などないからです。いい人材ほど、引く手あまたなので、あなたのもとを去る可能性は高くなります。もっとも(間違っていたらごめんなさい)、私の新聞販売店と同じように、あなたの会社には「優秀な人材」など来ないでしょう。本当に優秀な人材はやはり(とくに日本では)大企業を目指す傾向が圧倒的に強いからです。それではどうすれば、人の悩みから解放されるのか。

そのためには「人材志向」から「仕組み志向」に考え方を変えることです。「いい人材」がやってくるのを待つのをやめて、そうした人がいなくても回る会社を構築してしまえばいいのです。極端なことを言えば、学生アルバイトだけでも回る会社、社長がいなくても回る会社をつくるべきなのです。小さな会社の社長のために、ガーバーの思想をまとめ直すいまの私がそう考えられるようになったのは、2011年11月と2012年12月の2度にわたり世界№1スモールビジネスアドバイザーと言われるマイケル・E・ガーバー氏の研修をカリフォルニアで受講できたからです。口コミ理論の世界的権威であるマイズナー博士という人がいます。彼はガーバーの教え子の1人です。私はマイズナー博士がつくったBNIという異業種交流組織のメンバーでもあったため、ガーバーに直接、マイズナー博士のことを質問してみました。「彼はあなたの理論を元にして、BNIをつくり上げたそうですが、具体的にどんなアドバイスをしたのですか?」すると、ガーバーは笑いながらこう答えてくれました。「彼は秀才だよ。私の本を読んで、ごく簡単な質問をいくつか私にしただけだ。それだけでBNIを立ち上げてしまったんだよ」私はこの答えに驚きました。ガーバーの教えは必ずしも体系化されているわけではなく、当時の私にとっては非常に難解なものに思えたからです。マイズナー博士のような優秀な人であれば、ガーバーの本を読んで、セミナーに参加するだけで、世界的な組織の仕組みを構築できてしまうのです。正直なところ、私にはそこまでの才能はないと思います。しかし、彼の理論に魅了された私は、そのころから「ぜひ彼の考えを日本の経営者たちにも知ってほしい」という想いを持つようになっていきました。ガーバーの書籍はすでに何冊か翻訳が刊行されていますが、いずれもすんなりと読めるタイプのものではありません。代表作の『はじめの一歩を踏みだそう』はストーリー形式ではあるものの、さまざまな要素が各所に散在しているため、「経営の仕組み化」だけを

学びたい読者にはじれったく感じられるかもしれません。なんとか一般の経営者にもわかりやすいように、仕組み化の世界的権威であるガーバーの経営論をまとめられないかと思って書いたのが本書です。今回、友人であり、私の店舗や個人の環境整備コンサルティングをやっていただいた片付け士の小松易さんにKADOKAWA中経出版の編集者の方を紹介していただき、この本を出版することができました。お2人には厚く御礼申し上げます。また銀座コーチングスクール代表の森英樹さんおよびパソ塾代表の取次学さんには、執筆中、数多くのアドバイスをいただきました。ガーバージャパンの清水直樹さん、小林英樹さん、ガーバーの認定ファシリテーターの近藤学さん、坂本路子さん、安東邦彦さん、山口大輝さん、石野悦郎さんにはこの本の元になった、ガーバーの入門セミナー「社長が3カ月いなくても成長する会社を創る方法」作成にあたりご尽力いただきました。改めて御礼申し上げます。結局最後は、実践しかありません。100の知識より1の行動が大切だということは私自身の経験からも強く実感しています。この本は実践することを目的につくられています。各パートにワークシートをつけておいたので、ぜひ実際に書いて、現場で実践してみてください。▼ガーバー流「仕組み」経営ワークシート→http://tokurin.info/download/gerber_sheet.pdfなお、本書『ガーバー流社長が会社にいなくても回る「仕組み」経営』と同じタイトルのDVDが2014年5月16日にリリースされる予定です。全国のTSUTAYA「TSUTAYAビジネスカレッジ」(http://tsutayacollege.jp/)でレンタルできるほか、ネットなどでもお買い求めいただけます。本書が経営者の方々、そして、未来の起業家たちの一助になることを願いつつ、『はじめの一歩を踏み出そう』の最後の一節を引用してペンを置きたいと思います。「今こそが実践の時である。実践しないかぎり、本当に理解することはできないのである」マイケル・E・ガーバー

マイケル・E・ガーバー(MichaelE.Gerber)経営コンサルティング会社E‐MythWorldwideの創設者。1936年、アメリカのカリフォルニア州で、ユダヤ系の家庭に生まれる。百科事典のセールスマンとしてトップセールスになり、保険会社にヘッドハンティングされる。1977年、「世界中のスモールビジネスを変革させる」という夢を持ち、E‐MythWorldwideの前身となる会社を設立。「事業の仕組み化」に関する独自のメソッドを開発し、全世界145カ国、7万社以上の中小規模ビジネスを飛躍的に成長させてきた実績を持つ。同メソッドは大企業でも高く評価され、アメリカン・エキスプレス、ソロモン・スミス・バーニー、マクドナルドなどへもアドバイスを行う。かくしてガーバーは、起業・経営の世界で数々の革命を生み出した「世界№1スモールビジネスアドバイザー」「事業の仕組み化の世界的権威」として知られることになった。彼の著書「E‐Myth」シリーズは20カ国語に翻訳され、累計部数は700万部を超える。中でも、スモールビジネスを成功させる独自の手法を初公開した〝TheE‐MythRevisited〟(1995年に改訂版が刊行。邦題は『はじめの一歩を踏み出そう─成功する人たちの起業術』)は、「500社のCEOが推薦する書籍ランキング」において、『7つの習慣』や『ビジョナリー・カンパニー』といった名著を押さえて№1を獲得(米Inc.誌調べ)。発売以来、25年以上にわたりロングセラーとなっている

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