「今できることをやります」は、NGワード❖自分の基準ではなく、一流の基準で判断する
「井上先生は歯科医師としても、コーチとしても、世界の一流にしか興味がないですよね」と言われたことがあります。
「一流の歯科医師、一流の作家、一流のコーチになる」ことが私のミッションです。「一番になる」「一流になる」と自分に言い聞かせ、本気でそれを目指しています。
「2番手、3番手でもいい」と考えたとたん、自分の可能性にリミッターをかけることになる。だから私は、常に一流を見ています。だとすれば、あえて二流を見る必要はありません。
一流しか見たことがなければ、自分の基準も一流にしかならないからです。一流に近づきたいなら、次の2つを意識した上で、自分の行動を律する必要があります。
【一流に近づくための行動指針】
- ①常に一流の人々を観察し、彼らの思考を取り入れる
- ②「一流の人」に引き上げてもらうための努力をする
①常に一流の人々を観察し、彼らの思考を取り入れる今日と同じ考え方、今日と同じやり方を続けるかぎり、明日の自分は今日の自分と大差ありません。
自分をアップデートしたければ、自分のフィールド、自分の過去、自分の現状から離れて、今までとは違う世界(=一流の世界)に目を向ける必要があります。
「一流の人は、どのように時間を使っているのか」「一流の人は、どのようにお金を使っているのか」「一流の人は、どのような人間関係を構築しているのか」「一流の人は、どのような学習習慣を持っているのか」「一流の人は、どのような本を読んでいるのか」「一流の人は、どのような言葉遣いをしているのか」
自分の基準値を引き上げてくれる「基準値の高い人」=「一流の人」に会い、つぶさに観察して、彼らの思考性、指向性、嗜好性を取り入れる。
一流に近づきたいのなら、自分にとって「普通」「当たり前」「標準」のレベルを上げることが必要です。
②「一流の人」に引き上げてもらうための努力をする
一流のステージに上がりたければ、一流の人の力を借りて、「引き上げてもらうこと」も不可欠です。では、どうすれば一流の人の目に止まるのでしょうか。
一流の人を味方につけるポイントは、2つあります。ひとつは、「自分のことばかり考えず、相手のために行動をする」こと。もうひとつは、「一流の人を感動させるほど、圧倒的に努力する」ことです。
たとえば、私が誰かを引き上げるとするならば、次のように考える人を引き上げます。
「井上先生は、今のポジションにたどり着くまでに、どれほどの努力をしたのだろうか。きっと、はかりしれない努力をしてきたはずだ。だとすれば自分も、井上先生を超える努力をしよう」
私がどれだけの努力をしてきたのかを想像し、それを上回る努力を決意する。その努力は、感動に値します。
自分にできることをできる範囲で頑張っても、あるいは、今できることを精一杯頑張っても、人の心を動かすことはできません。
自分にできる努力をするのではなく、圧倒的な努力をする。努力の基準値を「一流」に合わせることが、一流を味方につける秘訣です。
「自分を成長させてくれる人」以外は、付き合わなくていい❖良い人間関係が私たちの幸福を高める
「ハーバード成人発達研究」は、75年以上にわたり、2つのグループ(1939~2014年にボストンで育った貧しい男性456人と、1939~1944年にハーバード大学を卒業した男性268人)における心と体の健康を追跡してきました。
その結果、ハーバード成人発達研究は、「良い人間関係が私たちの幸福と健康を高める」「大切なのは友人の数ではなく、身近にいる人たちとの人間関係の質である」という結論に達しています。
私も「人間関係の質」を意識していて、「人間関係は、もっと割り切っていい」「割り切ったほうが、質が上がる」と考えています。
「割り切る」というと、薄情だったり、ドライな印象を受けるかもしれませんが、「損得だけで付き合えばいい」「義理人情は持たなくていい」「人を傷つけてもいい」と言いたいわけではありません。
「人間関係を割り切る」とは、
・「自分にとって価値のある人と付き合う」
・「自分の夢を実現するために必要な人と付き合う」
という意味です。私はセミナーや講演会などでたくさんの方々と出会うため、まわりからは、「井上先生は顔が広い」と思われています。
たしかに、「面識のある方」は大勢います。ですが、交友関係は「狭い」。なぜなら、「割り切っている」からです。
❖なれ合いの飲み会は時間の浪費
私は、不要な飲み会には顔を出しませんし、業界団体との付き合いも最低限に抑えています(お世話になった方が主催する会にご挨拶に行ったり、ビジネスパートナーとの懇親を深めるために食事をすることはあります)。
付き合いが悪いと思われても、まったく気になりません。
なぜなら、「飲み会は、私にとって『価値のない時間』だから」「特定の人に好かれようが嫌われようが、結果に影響を与えないのであれば、気にしなくていいから」です。
なれ合いの飲み会に参加しても、時間を浪費するだけです。その時間を自己研鑽に使ったほうが、ゴール(目的)に早く近づくことができます。
「学びの時間」「自分磨きの時間」「自己研鑽の時間」が飲み会でつぶれてしまうのは、なんとももったいないことです。
❖「価値のある人」とだけ付き合う
「価値のある人」と付き合うのが、私のスタンスです。私にとって「価値のある人」とは、次の人たちです。
◉一緒にいると、自分の成長を実感できる人
「自分の成長を実感できる人」とは、言い換えると「自分にないものを持っている人」のことです。
- 「誰よりも自分に厳しく生きている人」
- 「誰よりも熱く物事に取り組んでいる人」
- 「誰よりも行動力がある人」
と一緒にいると、私も感化されて目標達成のエネルギーが満たされるのを感じます。
私は「成長」というキーワードに当てはまらない時間を過ごしたくありません。
◉自分が究めたい道でトップレベルの地位にある人
現在の自分の能力ではどれほど頑張ったところで、「いつもと同じレベル」の結果しか残すことはできません。
今の自分よりも高いレベルの結果を得るには、先駆者(トップレベルの人)を「師」として、彼らから一流の知見を学ぶことが必要です。
◉自分がほしいものをすでに持っている人
私の場合、「ほしいものを得るプロセス」と「それを得た自分」を鮮やかにイメージできないと、行動できません。
「何をすればいいのか」の予測が立たないからです。人は、具体的にイメージできるものに対しては行動に移せます。
ところが、自分自身の経験が不足していると、「ほしいもの」の姿を明確にイメージすることができません。
ほしいものを明確にイメージするには、すでにそれを持っている人がいる環境に身を置くのが一番です。
すでに持っている人と接する回数が多いほど、「自分もそれを手にして当然」だと思えるようになります。
◉明るく、元気で、ポジティブな人
ネガティブな人、元気がない人、暗い人と一緒にいると、私の潜在意識の中に、負のエネルギーやマイナスの思考が刷り込まれてしまいます。
不安を抱えている人たちと一緒にいると、不安が伝染します。
マイナスの思考は目標達成の妨げになるため、明るく、元気で、ポジティブな人を選んで付き合うようにしています。
「本当に元気な人」は、自分自身が笑顔で、明るく、楽しく前向きでいるのはもちろんのこと、まわりにいる人たちまで笑顔にして、明るく楽しく前向きにさせてくれます。
◉エネルギーの質が高い人
成長意欲が高い人、「何がなんでも目標を達成しよう」という強い意志を持っている人、努力を重ねている人はエネルギーの質が高いので、付き合う価値があります。
読書の時間がムダに終わる人の2つの理由❖「自分だったらどうするか」を考える
目的もなく飲み会に顔を出すのは、時間のムダです。それならビジネス書を1冊読んだほうが、時間の価値を高めることができます。
ですが本を読んでも、インプットした知識を血肉にできなければ(知識を自分のものにできなければ)、その時間はムダになってしまいます。
仮に、「ビジネス書を読んでも、本の内容を仕事に活かすことができない」「本の内容をすぐに忘れてしまい、成長を実感できない」としたら、その原因は、おもに2つあります。
【読書がムダになる2つの原因】
①本の内容を「自分の言葉」に置き換えていない
②本の内容を鵜呑みにしている
①本の内容を「自分の言葉」に置き換えていない
SNSやブログを使って、読んだ本の感想をアウトプットすると、知識が記憶に定着しやすくなります。
ですが、本に書かれてある文章をそのまま引用するだけでは、記憶に残りにくい。読書で大切なのは、「自分なりの答えを出す」ことです。
「本に書かれた内容を自分の生活(仕事)に落とし込むにはどうしたらいいのか」まで思考を進めることが大切です。
本の内容をヒントにして、自分の頭で考えて、「では、自分はどうすべきか」「どうすれば、自分を成長させることができるか」「どうすれば、仕事の生産性を上げることができるか」を自分の言葉で情報発信することが重要です。
②本の内容を鵜呑みにしている
本の内容がすべて正しければよいのですが、なかには判断に迷うものや、疑ってしまいたくなる情報もあります。
少しでも疑問に感じたら、引用された文献や参考文献、原典にあたって情報を精査する。その手間を惜しまないことです。
本に書かれてあることを真に受け過ぎないことです。読んだだけでは、他人のやり方や考え方を「知った」にすぎません。疑う目を持たないで人の考えばかり鵜呑みにしていると、「思考力」が失われてしまいます。
「借金」をせずに成功することなどありえない❖夢の実現は「借金」から
一般的に、「日本人は借金嫌い」だと言われています。ですが私は、「借金=悪」だとは考えていません。たしかに、遊ぶ金ほしさの享楽的な借金は、悪です。ですが、自分を高める借金は、善です。借金には、良い借金と悪い借金があります。
・良い借金……自分を成長させるために必要な借金、事業の拡大や発展のために必要な借金。
・悪い借金……自分や事業の成長になんら寄与しない借金、享楽にふけるための借金。
計画的に資産を増やすことができるのなら、あるいは、長期的に自分を成長させることができるのなら、「借金は大いにしたほうがいい」というのが私の考えです。
「借金もせずに成功することはありえない」「夢の実現は借金から」といっても言い過ぎではありません。
私が借金をすすめる理由は、次の4つです。
【借金をしたほうがいい4つの理由】
①借金をすると「覚悟」が決まる
②ムダな時間、ムダな仕事がなくなる
③社会的な信用になる
④きちんと返済をすれば、もっと大きな融資を受けられる
①借金をすると「覚悟」が決まる
「借金を返済できなければ、倒産してしまう(自己破産してしまう)」という危機感を持つと同時に、「借金を返済するのは苦しいが、その苦しみを乗り越えることで人間的な成長が望める」と自分の可能性を信じることで、仕事に対する本気度が増します。
歯科医院は、設備投資が欠かせないほか、材料費、人件費、テナント代、光熱費、機器のメンテナンス費など、想像以上にコストがかかります。したがって、多くの歯科医師が借金をしています。
借金を返済するには、売上を上げなければなりません。ですが、保険診療だけでは収入に限界がある。
患者ひとり当たりの単価が低い保険診療だけでコストを補うには、患者数を増やすしかないため、余裕のない経営を余儀なくされます。すると当然、歯科医師もスタッフも疲弊します。
歯科医院を高収益体質に変えるひとつの方法が、「保険外診療」です。
保険が適用されないため患者様の負担は大きくなりますが、現状の保険制度において患者様のことを考えれば、保険外診療が最適な選択になります(通院回数を減らせる、クオリティの高い治療が受けられる、治療後に虫歯が再発するリスクも低く、結果的にお金も費用も節約できる、などの理由から)。
保険外診療は、借金を抱える歯科医院にとっても、患者様にとっても、Win‐Winの選択です。
しかし、多くの歯科医院が保険外診療にシフトすることができません。なぜなら、「金儲け主義と思われたくない」からです。
私は、「患者様のことを考えるなら、保険外診療を行うべきだ。そのためには、お金を工面してでも、設備投資と技術向上に励まなければならない」という思いを強く持っていました。
借金は自分のためであり、引いては患者様のためでもあります。
北海道・帯広にある「いのうえ歯科医院」に東京や海外からも多くの患者様がお見えになるのは、私の考えが間違っていなかった証拠です。
②ムダな時間、ムダな仕事がなくなる
借金を返済するには、売上を上げなければなりません。売上を上げるには、世界最高レベルの技術を身につけなければなりません。
技術がなければ、クオリティの高い治療(保険外診療など)を施すことはできないからです。
私は、「借金の返済は、自分の成長と比例している」(自分が成長すればするほど、早く借金を返済できる)ことを実感できたので、「借金を返すために必要なこと」「自分を成長させること」以外、すべて捨てることができました。
「必死に働かなければ借金を返せない」という思いは、時間のムダとロスをなくします。
③社会的な信用になる
融資を受けることができるのは、事業のビジョン、将来性、経営者の人間性が評価されているからです。「融資の額が多ければ多いほど、高い評価を得ている」と考えることができます。
④きちんと返済をすれば、もっと大きな融資を受けられる
銀行は融資をする際に、その人の借入実績と返済実績を見ます。きちんと期日を守って返済をしていれば、次の融資が受けやすくなります。
「やらないこと」を決めて、「やりたいこと」に集中する❖24時間「そのことだけ」を考える
結果を出すことが先決だとしたら、「本当に大切なこと」「本当に価値のあること」だけに集中すべきです。
釣り人たちの間で「王様」や「ジム(JIM)」と呼ばれるプロアングラー(プロの釣り師)、村田基さんは、ルアーフィッシング界の先駆者的存在です。
村田さんは、「釣りがうまくなりたいのなら、ブラックバスを100匹釣りなさい。釣らないと、その魚のことがわからない」とおっしゃっていたそうです。
私はこのコメントを次のように解釈しています。
「ブラックバスを釣ることだけを考えろ。余計なことを考えず、余計なことをせず、ブラックバスを釣ることだけに時間を使え」どの分野でも上達の秘訣は、「そのことだけを考える」「そのことだけに時間を使う」ことです。
もし私がプロアングラーなら、こう言うでしょう。
「釣りがうまくなりたいのなら、ブラックバスを抱いて寝なさい」私は歯科医師になりたての頃、「歯の模型」を抱いて寝ていた時期があります。
なぜなら1日も早く、1分でも早く、誰よりも早く、歯と歯周組織の構造を熟知したかったからです。
頭の中で自由自在に口腔内をイメージできるまで……、眠りに落ちる直前まで……、歯の模型を眺め続けていました。
「口の中を歩くことができたら、歯はどのように見えるのだろう?」「口の中を歩いているとき、もし歯に噛まれたら、どのような感触を覚えるのだろう?」「歯と自分を一体化させる」「歯の気持ちになって考える」くらいの意識を持って、24時間、歯のことだけを考えていました。
❖時間を増やしたいなら、「やらないこと」を先に決める
「時間が足りない」「もっと時間がほしい」ときに「時間を増やす(時間をつくる)」方法は2つあります。
【使える時間を増やす2つの方法】
- ①効率化を図る
- ②「やらなくていいこと」をやめる
①効率化を図る
たとえば、能力や技術の習熟度を高めて、今まで1時間かかっていたことを、50分でやれるようにすると10分の時間をつくることが可能です。ですが、効率化のデメリットは、即効性が期待できないことです。
能力や技術はすぐには向上しないからです。また、「時間を短縮する」ことだけが目的になってしまうと、仕事の質の低下を招きかねません。
②「やらなくていいこと」をやめる
余計な物事を減らしてスケジュールに余裕を持つと、「本当にやるべきこと」「本当にやりたいこと」に多くの時間を割けるようになります。
「①」の効率化よりも簡単な方法が、「②」の「やらなくていいこと」をやめることです。自分の行動を真摯に見つめ直してみれば、やらなくてもいいことがたくさんあることに気がつきます。
たとえば、目的のないネットサーフィン、ゲーム、飲み会、夜ふかし、テレビ、ゴルフ……。やらないことを決めると、使える時間が増えます。
「電車移動中にスマートフォンに触らない」と決めておけば、その時間を読書に使うことができます。「時間が足りない」と思ったら、やめることを先に決めます。
実際にやめてみて支障がなければ、それは「やらなくていいこと」です。その上で効率化も進めていけば、時間を大幅に増やすことが可能です。
❖過去3日間のスケジュールから、「やらないこと」を浮き彫りにする
時間の使い方の振り返りを習慣化すると、「やらなくていいこと」が見つかりやすくなります。
「直近3日間のスケジュール」を確認して、「やらなくても結果に影響しなかったこと」「やってみたけれど結果につながらなかったこと」「時間をムダにした自覚があること」を洗い出す。
そして、手はじめに、「やらなくてもよさそう」なことの中で「一番ボリュームを取っていること」をやめてみる。
それだけで「やりたいこと」をする時間をつくることが可能です。
おわりに❖命とは、人間が持っている時間のことである
聖路加国際病院で名誉院長を務めた故・日野原重明先生(享年105歳)は、生前、「自殺やいじめの報道に心を痛め、90歳ごろから「10歳の子どもたちに思いを伝えたい」と、各地の小学校で出張授業をはじめました。
それが「いのちの授業」です。91歳から約230回にわたって取り組まれたそうです。日野原先生は、命について、子どもたちに次のように伝えていました。
「命は見えないし、触れないし、感じられません。昨日も今日も見れないけれど、寝たり、勉強したり、遊んだりするのは、時間を使っているからです。時間を使っていることが、生きている証拠。時間の中に命があります」(要約)(参照:『子ども応援便りWEB版』/子どもたちの豊かな育ちと学びを支援する教育関係団体連絡会)心臓は命ではない。
命はたしかにあるけれど、目に見えない。命とは、人間が持っている時間のことである……。私も、時間と命は等価であると考えています。時間を使うことは、命を使うことです。人間は、限られた命(=時間)を持つ生き物です。
人間は生まれた瞬間から死に向かって生きていて、その命がいつ費えるのか誰にもわかりません。
すでに多くの方がご存じの通り、私たち家族は交通事故に遭い、なんとか一命をとりとめましたが、この事故の経験から、私は、「誰にでも平等に『明日』が訪れるとはかぎらない」「保証された『明日』は、どこにも、誰にも存在しない」「人生に『いつか』はない」ことを思い知らされました。
私たちにできることは、明日を待ち望むことではなく、「今、この瞬間を大切に生きる」ことだけです。
目の前にいる人を大切にする。目の前にある仕事を大切にする。そして、やりたいことを全部やる。それが、最高で最良の時間の使い方であると、私は確信を持っています。
❖時間を、命を、自分を使い切るのが最高の人生
私の両親はすでに他界していますが、父も母も、亡くなる前に私に同じ言葉を残してくれました。
「いい時代だった。いい人生だった。やり残したことはない。大きな後悔もない。やるだけのことは全部やった」「唯一、望むことがあるとしたら、あなたたちが元気でいてくれること」私の両親は、限りある時間を使い切って、最高の人生を送ったと思います。
見送る私の心に去来したのは、悲しさ以上に、悔いのない人生を送った両親への賞賛と感謝でした。
読売新聞朝刊に掲載された宝島社の広告に(2018年10月29日付)、女優の故・樹木希林さん(享年75歳/広告は没後に掲載)が次のようなメッセージを残しています。
「靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃないかしら」(一部抜粋)日野原重明先生のように、樹木希林さんのように、そして私の両親のように、時間を使い切る。
それは命を使い切ることであり、自分を使い切ることです。人生には終わりがあるから、毎日を真剣に生きるようになります。いつ終わりが来てもいいように、毎日を真剣に生きていく。
たとえ今日、人生が終わるとしても、最期まで精いっぱい生きる。その覚悟を持つ人だけが、充実した人生を手にすることができるのです。ぜひこの瞬間から、すべての時間を「価値あるもの」にしていただきたいと思います。
2020年1月井上裕之
著者プロフィール井上裕之(いのうえひろゆき)1963年、北海道生まれ。
歯学博士、経営学博士、医療法人社団いのうえ歯科医院理事長。
東京歯科大学大学院修了後、東京医科歯科大学、東京歯科大学非常勤講師、インディアナ大学客員講師など国内外6大学の役職を持つ。
ニューヨーク大学、ペンシルベニア大学、イエテボリ大学などで研鑽を積み、故郷の帯広で開業。
2018年には報道番組「未来世紀ジパング」(テレビ東京)にて、最新医療・スピード治療に全国から患者殺到ということで取り上げられる。
本業の傍ら、世界中の自己啓発や、経営プログラム、能力開発を徹底的に学び、「価値ある生き方」を伝える講演家として全国を飛び回る。
著書は累計発行部数130万部を突破。
デビュー作『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)のほか、『なぜかすべてうまくいく1%の人だけが実行している45の習慣』(PHP)、『がんばり屋さんのための、心の整理術』(サンクチュアリ出版)、『なぜ、あの人の仕事はいつも早く終わるのか?』(きずな出版)、『「歯」を整えるだけで人生は変わる』(日本実業出版社)などヒット作多数。
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