07できない理由より「やる方法」を考えよ社長の仕事は「思考力」と「実行力」の両輪であるいろいろと考えているだけでは、社長の仕事は務まりません。よく考えたうえで、それを実行に移す力も必要です。 会社をつぶす「 3バカ社長」になるな! 前項で「穴熊社長は会社をつぶす」という話をしましたが、一倉定先生は、他にも2つ「会社をつぶす社長」として名文句を言っています。 まず「評論家社長は会社をつぶす」。 会社のことをまるで評論家のように論評してばかりで、先頭に立って具体的なことをやろうとしない社長のことです。 事を成すか成さないかは、本気で先頭に立ってやろうとするかどうかです。 評論するのは簡単。とくに、否定的な評論をするのは簡単ですが、社長として重要なのは、「実践で結果を出す」こと。「評論より行動」です。 何をやるかやらないかを決めたら、すぐに具体的な計画に落とし込み、実行します。 実行したら、結果を検証し、改善策や推進策を練り、再び実行する。 このサイクルを繰り返し、指揮を取るのが社長の仕事です。「思考力」と「実行力」、この両方が必要なことは言うまでもありません。 では、もう1つの「会社をつぶす社長」とは何でしょう? 答えは「アイデア社長は会社をつぶす」です。 その場の思いつきで、「これやろう」「あれやろう」とアイデアを出す。 会議のときに一人でベラベラ語り、会議を独演会にしている社長がよくいます。意見やアイデアを出すのは自分しかいないと勘違いしている。 しかし、部下はアイデアがないわけではなく、ただ発言しないだけなのです。 変わったアイデアを出すのが経営だと思っている人もいますが、大きな勘違いです。 できる社長は、みんなにできるだけ話をさせるような雰囲気をつくります。自分の仮説を持っていても、先にそれを言ってしまったら、みんなから率直な意見が出なくなることをよく分かっています。 最悪のケースは、社長の出したアイデアに誰も反対できず、検証もされずに実行に移され、うまくいかない。 でも、社長にダメ出しできる人がおらず、適当に実行され失敗の傷が深くなる。 それを見た社長が「なんでこんなことやっているんだ!」と怒る。 自分が出したアイデアであることすら、もはや忘れているのです。 まるで冗談話のようですが、現実に同じことが起きている会社は数多くあります。 できない理由より「やる方法」を考える 私の会社の行動規範の一つに、「できない理由よりやる方法」というものがあります。「無理だ」「できっこない」と初めから決めつけ、できない理由をあれこれ言わない。 どうすればできるのか、「やる」という前提に立って、やる方法に知恵を絞るのです。 これは、何でもかんでもやろうとするわけではありません。 何をやるか、やめるか、やるべきことを絞り込み、やると決めたことは全力でやる。この話はすでにしましたね。 本当に自分たちがやるべきこと、自分たちがやらなくてもいいこと、そこをはっきり共有できているから、「やろうか、どうしようか」と中途半端に迷うことなく、やると決めたことは「やる方法」を探すことに全力を出せるのです。 とどのつまり、社長に必要なのは思考力と実行力です。
成功している社長はマメで、よく気づき、よく動きます。 常に考えている、行動している。横着じゃないのです。 社長が考えなくなると、組織は停滞します。 停滞すると、実行力が落ち、組織力はますます衰退します。 まずは社長自ら、よく考え、よく行動し、社員の模範となってください。 Point会社をつぶす 3バカ社長(穴熊、評論家、アイデア)になってはいけない。考える力と行動する力を、社長自ら身につけるべし。
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