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05ウィズ・コロナ時代の経営はどうあるべき?未来が早く訪れた世界で、トップがなすべきこと

2020年はコロナ禍で、経営のあり方も大きく変わりました。この危機を乗り越えるには、変化を受け入れ、自ら変わろうとする必要があります。 まずは資金繰りを正確に把握せよ  コロナ禍による経済の落ち込みは激しく、戦後最悪とまで言われています。  今回の騒動が始まった当初から、私は折あるごとに経営者の方たちに「できるだけ手元流動性を高めておいたほうがいい」とお話しして、融資などで資金調達をしておくことをお勧めしていました。  危機時に頼りにできるのは、自分でコントロールできるお金だけだからです。  今回のコロナのような危機時に事業を継続していくためには、なんといっても資金繰りの問題が最重要。まずは資金繰りを正確に把握しないといけません。  まず手元の資金と追加融資等、さらには、今後の売上等で持ち堪えられる期間を計算してみてください。厳しめに見積もって、 1年間やっていけるぐらいの資金を確保しておきたいところです。時間を稼いでいる間に、キャッシュを生むビジネスを探すのです。  業種や業界、企業規模によっても差はありますが、 1年継続していける算段のもと、ウィズ・コロナの環境下で今後何をすればいいか、どのように事業収益を上げていったらいいか、事業計画を立て直していくのです。  雇用を守るにしても、コスト削減、業務のスリム化を図るにしても、当面の資金繰りに逼迫していては、冷静な判断は難しいです。「資金繰り第一」になってしまいます。  日本でも世界でも、いろいろな企業が次々に倒れています。  もっとも、 2020年上期に倒れた企業のほとんどは、それ以前からかなり体力の弱っていたところです。コロナ不況の影響はもちろん大きいのですが、ウイルス騒動が起こらなかったとしても、いずれ倒れる可能性が高かった、もう踏ん張る体力がなくなっているところから倒れているのです。そういう意味では、何年か先に起こりそうだったことが、コロナによって早く起きてしまった、といえます。倒産とまではいかなくとも、弱体化していた企業や業種の衰退スピードも速まったと感じます。  今回のコロナ禍は、社会の変化スピードを上げました。いずれ来るだろうと思っていた未来が、良いことも悪いことも、予想以上に早く現実のこととなったのです。  最も顕著に変わったのが働き方です。  テレワークによって働き方がどう変わっていくかという話もしましたが、直接対面しなければうまくいかないだろうと思っていたことの多くが、オンラインでも十分機能することがさまざまな場面で実証されました。  私自身、 1年前には、オンラインでミーティングや講演ができることを知っていても、自分がやろうとは思わなかったわけですが、いまや会議も講演もオンライン抜きでは考えられないようになっています。  通勤や移動、出張などに時間をかけなくてよくなったことで、疲労も少なくなり、時間を効率的に使えるようになったと感じているビジネスパーソンは多いと思います。  コロナ禍は良くないこともいろいろもたらしましたが、いい変化も進めました。今回のようなことがなかったら、働き方がこんなに一気に変わることはなかったでしょう。 状況を素直に受け入れ、変わることを恐れない「こんなウイルスがなかったら」といつまでもこだわっていても詮無いことです。  まず、ウイルスがある前提、「ウィズ・コロナ」の状況を素直に受け入れるのです。  そうすることで、これからどうすべきかを前向きに考えられるようになるのです。  会社を率いるリーダーとして、「どう前向きに対応するか」という姿勢は非常に大切です。現状を正確に分析し、資金繰りの見通しを立てるだけなら、経理の人でも、会計士や税理士の人でもできます。  経営者がやらなければいけないのは、「見通しを立てる」だけではなく、環境変化に対し「どう前向きに対応するかを考え、実行する」ことです。それでこそ経営者です。  それには、状況に応じて融通無碍に変わっていける素直さを持たないといけません。

 考え方をどんどんシフトしていける、変わっていけることがとても大事なのです。  未来がせっかく早く来たのですから、この流れに乗って、どんどん変わっていくことです。変革期だからこそ、会社の仕組みもみんなの意識も変えやすいときだといえます。 Pointコロナ禍で起きた変化を素直に受け入れ、前向きに変化できた会社が生き残る。

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