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33儲かる社長は銀行員と飲みに行き、ダメ社長は銀行員を避ける。

「銀行員なんて堅物で融通がきかないイヤな連中だ」  社長のなかには、こう思っている人もいるでしょう。  たしかに、融資の話をするときなどの銀行員は、上から目線の対応で会社の営業実績にケチをつけるため、イヤみな印象を与えることがあります。  ただ、銀行員も同じ人間です。親密につき合えば面白いところもあるものです。とくに勉強家で賢い人物が多く、職業柄、地域や経済情勢にも詳しかったりします。  そこで、私がお勧めしたいのは、銀行員と飲食を共にする機会を増やしてみては、ということです。「銀行員と仲良くなって融資を受けやすくする」という目的だけではなく、経営者として知っておくべき金融機関の動向や、地域の情報を得るためでもあります。  仕事上のつき合いだけでは、お互い遠慮して話せないことでも、酒を酌み交わすことで本音をいえるに違いありません。  ただ、最近では銀行には倫理規程があって、個別の取引先企業の社長と気軽に飲みに行くということがやりにくい時代になりました。銀行員と社長が癒着して、「情実融資」などの不正につながる可能性があるという考えがあるからです。  とくに、私が勤めていた政府系金融機関は厳しいオキテ(?)があり、社長たちと飲める機会はほとんどありませんでした。民間金融機関の場合は、そこまでガチガチに禁じられてはいないと思いますから、誘ってみると応じてくれる可能性は十分にあります。  経営者と銀行員が一緒に飲食できる地元の商工会議所の行事などに参加すれば、誘う機会も出てくるでしょう。  九州で工務店を経営していた Z社長は、地元の商工会の副会長であったことから、銀行や信用金庫の支店長たちとよく一緒に飲んでいました。支店長たちのなかには、とても酒好きな人物もいて、 Z社長と一緒になって陽気に飲んでいる姿を見たことがありました。  私が観察した印象では、 Z社長は、ただ楽しく酒を飲んでいるだけのようにも見えましたが、転勤で新しく赴任してきたばかりの支店長ともすっかり意気投合していました。   Z社長は、銀行員たちと仲良くなるために積極的に一緒に飲んでいたのです。飲食を共にすることは、互いの距離を縮める効果があるとつくづく感じます。  その結果、 Z社長の会社は融資を受けることにあまり苦労せず、事業を順調に運営することができています。それだけではなく、商工会に所属する他の社長たちの会社についても、支店長たちに新規融資先として紹介していました。  これは、紹介された社長たちにとっても、融資を伸ばしたい支店長たちにとってもありがたいことなのです。  逆に支店長たちも、地域で建物を建築する予定の人がいる時には、 Z社長の会社を紹介することもありました。  もっとも、銀行員と飲みに行きさえすればこうしたメリットが享受できる、というわけではありません。普段から銀行員と積極的に接触して、情報交換を行う必要があります。  そのためには、銀行員がやって来るのを待っているだけではなく、定期的に社長自らが銀行へ出向く姿勢も必要です。前述の Z社長は、毎月 1回月次の試算表が出たら、取引している銀行 5行へ出向き、状況を説明したり世間話をしたりしていました。  試算表や決算書は赤字の時もありましたが、「 Z社長ならすぐに業績を挽回できるだろう」と銀行は Z社長の経営者としての能力をよく理解していました。  また、 Z社長のほうも、一緒に飲んで本音で語っているので、銀行員に対していいたいことを平気でいえる関係を構築しています。  とくに地方の会社の社長は、「銀行からにらまれるとまずい」という意識が強く、銀行員に自己主張できない人が多いのが普通です。  しかし、銀行員側からみると、銀行のいうことをなんでもハイハイと聞く社長だと、「融資判断がグレーの場合は断ってしまうほうが楽だ」と安易に考えるものです。  逆に、自己主張をしてくるうるさい社長であれば、「簡単に融資を断ることはできない」と思うのが人情なのです。  銀行に対して、クレーマーのように理不尽な要求をするのは逆効果ですが、 Z社長のように本音をいえる関係をつくって、いうべきことはいうという姿勢を持つことが大切です。 33/儲かる社長は、銀行員に対して、本音がいえる関係づくりができている!

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