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生き残る社長は資源から発想し、潰れる社長は目指したいところを見る。

この原稿を書いているとき、防戦一方で耐えていたウクライナ軍が、逆にロシア領内に攻め入っているというニュースが流れました。  ネットでは、このニュースに対して「ウクライナ軍、それやって大丈夫か?」という疑問のコメントがちらほら見られました。   1812年のナポレオン率いるフランス軍による、モスクワ遠征がイメージされたのでしょう。攻め込んだのはナポレオンでした。しかし、ロシア領土深くに誘い込まれた結果、戦線が伸びてしまって兵や武器、食糧の補給が困難になりました。ロシア軍が焦土作戦を使ったため、現地調達もできなかったようです。  冬の寒さも敵になり、ナポレオン軍は敗走しました。  戦力で大きく上回っていたナポレオン軍の敗北は、兵や食糧などの兵站の軽視が即命とりになるという教訓を残しました。  もちろん経営でも兵站の軽視はご法度です。会社経営の場合、兵站にあたるものはお金や人、モノなどの資源です。  残念ながら、資源を軽視してしまっている社長もいるのが実情です。  息の長い社長であるためには、いつも資源を優先させなければいけません。特に、資源の中でも、お金と人のやりくりが重要になってきます。  会社では毎期決算書がつくられます。  資源を重視するならば、どこを重点的に見ておくべきでしょうか。  それはバランスシート(貸借対照表)です。会社が有する資源のうちの、お金とモノが表現されているためです。  ところが、バランスシートには見向きもせず、売上や利益が載っている損益計算書しか見ない社長がいます。  それで「どれだけ利益を出せているか」にこだわっているのであればマシです。ところが、利益は見ずして、売上の額しか着目しない社長もいたりします。そうなるといよいよ短命で終わってしまう確率が高まります。  ロングライフ戦略で大切なのは、売上よりも利益です。  息の長い社長は、自分なりのお金まわりの管理スタイルを確立しています。  たとえば毎月、請求書だけは、必ず自分でチェックすることにしている社長はたくさんいらっしゃることでしょう。  管理については、最小限の労力で済む、シンプルな方法をつくりたいところです。  経理を得意とする社長が、やたら詳しく、ボリュームもある数値資料をつくっているケースがありますが、費やす労力と効果は見合っていないかもしれません。  一方、やることは「毎月の通帳の残高チェックだけ」という社長もいます。  預金残高の警戒ラインをあらかじめ決めておき、それを下回ったら急いで対応するというシンプルなものです。  簡単な資金管理の方法で済ませることができるのも、小さな会社のメリットです。  もうひとつの重要資源である、人はどうでしょうか。  いつも忘れないようにしておきたいことは「小さな会社では常に人が足りない」という制限です。頭数が足りませんし、能力も足りません。  だから目標を決めるにおいても、新しい取り組みを検討する際でも、「人が足りない」という現実に合わせなければいけません。どんなに優れたアイデアがあったとしても、社長がやる気に満ちていたとしても、この現実に合わせるしか仕方がないのです。  さもなくば、無理が生じて組織が崩壊するか、社長が折れてしまいます。  社長が北極点までたどり着くことを夢見たとしても、手元の資源が乏しいのであれば、当面の行先はアラスカで止めておくべきです。北海道にしか行けない場合もあるかもしれません。それでも仕方ないのです。  夢や可能性ばかりを追いかけ、資源という現実の制約を見ないのは、潰れる社長の習慣です。 10  生き残る社長は、夢よりも手元の資源を大切にする

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