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生き残る社長はピンチを研究し、潰れる社長は成功事例に学ぶ。

災害が起きてから避難訓練はできません(当然ですね)。  感染症にかかってからワクチンを打つことはできません(意味がありませんね)。  だから先に行動を起こして、いざというときのために備えておく必要があるわけです。   2001年9月 11日のアメリカ同時多発テロでは、ニューヨークの世界貿易センタービルに航空機が突撃し、ビルが崩壊。 2602人もの方がお亡くなりになりました。  しかし、当時、警備部長を務めていたリック・レスコーラの指導の下、前々から火災避難訓練を行っていたモルガン・スタンレーの社員は、ほぼ無事だったそうです。  こうした予防的アクションを私たちは甘く見てしまいがちですが、事前に備えることの大切さを教えてくれる事実です。  人生には必ずピンチがやってきます。自らの行動で招いてしまうこともあれば、巻き込まれることもあります。私ごときの人間が、大風呂敷を広げて人生を語るのはおこがましいところですが、人さまの人生を垣間見させていただいていると確信します。  そして思うのです、人生のピンチに対しても避難訓練やワクチンが必要ではないかと。  窮地に追い込まれたとき、人にはどんな心理が働くのか。そのとき人は、どういう行動をとってしまいがちか。  あらかじめ知っておけば、間違った方向に進むことを防げるかもしれません。対策も可能になります。  私の亡き母は、祖父の会社の社長代行であり経理でした。  あるとき彼女は、社長である祖父の了解もなく、会社の金に手をつけて投資を行いました(本当はヤクザの罠でしたが)。そして、失敗をして、損を出してしまいました。  もしここで止まることができていたなら、損をある程度のところで止められました。  ところが彼女は、自分の失敗を隠そうとしました。さらなる投資話に乗って、失敗の挽回を図りました。  その結果、さらに損害は拡大。あとは雪だるま式に損は膨らみました。行きつくところまで行ったときには、すべてが無くなっていました。会社も、祖父の資産も、自分の資産も信頼関係も。  最初の失敗で止まれなかった理由は正確にはわかりません。罪を犯してしまったという負い目がそうさせたのか。祖父への恐れか。または、自分ならばどうにか成功させられるという自信があったのか……。いずれにせよ、失敗に、さらなる失敗を重ねてしまいました。  ボヤを起こしてしまったときに「ボヤなんて起こしていない」と、私たちは隠したい誘惑にかられます。しかし、隠そうとしたボヤは大炎上につながり、すべてを焼き尽くしてしまうことがあるのです。  この失敗パターンを知っていれば、初期で食い止めるチャンスができます。  失敗をしてしまったときには、事実を早く明らかにして、みそぎを済ませなければいけないということです。  自分が失敗をしてしまったとき、この教訓を知っていたからといって、必ずしも失敗の隠ぺいに手を付けないとは言い切れません。やはり私たちの心には弱い面もあります。  それでも知らなければ、そもそもとどまるきっかけが生まれません。  ある意味で、失敗をする前から勝負はついてしまっているのです。だから、避難訓練でありワクチンが必要なのです。  失敗もピンチのひとつです。ここまでの話を聞けば、ピンチをあらかじめ研究しておくことの大切さに、異論はないでしょう。  世の中では、成功方法ばかりが注目されがちです。「これだけやれば大成功」とか「自分はこうやって成功した」とか。  でも、他人の成功を学んだところで、実はあまり役に立ちません。  一方で、ピンチや失敗を学ぶことの効果は確実です。  息の長い社長を志向するならば、先に学ぶべきはこちらです。 24  生き残る社長は、あらかじめピンチを学んでおく

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