次に「売上高経常利益率」です。古田土印刷では、売上高経常利益率を計算すると 6・ 5%となります。すでに触れた通り京セラの稲盛和夫氏は、「売上高経常利益率は 10%を目標にすべき」とおっしゃっています。これもひとつの知見ではありますが、その数値にこだわる必要はありません。あくまでも、会社ごとに必要利益は異なり、一律に 10%が正解ということではありません。むしろ、重視すべきは、自社に必要な利益額を出せているかどうかという視点です。必要な利益額とは、その利益で借入金の返済額を賄えるだけの絶対額だと説明しました。「営業利益 +減価償却費」によって、必要な借入金返済額を賄えるかどうかということです。これは損益計算書上、営業利益以下に記載される営業外損益や特別損益がゼロだった場合の話で、実際には営業外損失が発生していたり、特別損失が計上されることもあるでしょう。また経常利益が 1000万円あったとしても、原則的にはそこに法人税が課税されます。経常利益の半分くらいは税金の支払いにあてなければならないことを考えると、より厳密にいえば、「税引き後当期利益 +減価償却費の額 ∨借入金返済額」こういう状況でないと、資金繰りは円滑には回らないということになるのです。
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