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■月次決算書から各費目の数字を転記、各部の「現金預金」の額を記入する

まず「損益資金の部」を見ます。ここには、古田土印刷の創業以来の利益額が明記されています。「資金調達」側の合計を見ると、前期は 5億 5870万円( ❶)で、今期はさらに上積みされて 6億 7220万円( ❷)が創業以来の利益で蓄積されていることがわかります。これに対する「資金運用」は、前期が 4億 2620万円( ❸)で現金預金の残高(調達 ❶-運用 ❸)は 1億 3250万円のプラス。今期は資金運用が 4億 9570万円( ❹)で現金預金の残高は 1億 7650万円( ❺)のプラスです。前期と今期の資金増減で見ると対前年同期で 4400万円( ❻)の増加となっています。同様に、「固定資金の部」「売上仕入資金の部」「流動資金の部」についても、調達と運用の差額と、対前年の増減額を確認します。「固定資金の部」では、前年同期の現金預金の差額が 490万円のプラスであったものが、今期は 4980万円( ❼)のマイナスとなっています。「固定資金の部」では、会社運営上、必要な在庫や設備関係をどういう資金で調達しているか、その現金収支がどうなっているかがわかります。基本となる考え方として、固定的な資産等は固定的な資金(長期的な資金調達方法)によって賄われるのが理想です。具体的には、長期借入金であったり、資本金等です。古田土印刷のように、ここでマイナスになっているということは調達以上に運用しているということで、固定的な資産の調達を固定的な資金で賄い切れていないことを示しています。つまり、この部分で現金預金を減らしてしまっているということです。次に「売上仕入資金の部」を見ると、前期は 7740万円( ❽)、今期は 7810万円( ❾)のマイナスです。これはどういうことかというと、支払いを繰り延べることで(支払いのサイトを長くすることで)生まれる資金的な余裕よりも、売上が入金されるまでのサイトが長いということ。お金の先出しのほうが大きいため現金預金が減ってしまっているということを示しています。これが俗にいう「サイト負け」の状態です。資金別貸借対照表では、「損益資金の部」「固定資金の部」「売上仕入資金の部」の現金預金の合計額が「安定資金」を示します。古田土印刷の場合の安定資金は今期 4860万円( ❿)となっています。固定資金の部で約 4980万円( ❼)、売上仕入資金の部で約 7810万円( ❾)の現金預金を減少させていながらも、古田土印刷がなんとか資金繰りをつないでいられるのは、それらを補って余りある利益を稼ぎ出しているからだということがわかります。さらに、流動資金の部でも、 7710万円( )のプラスを生み出しています。

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