キャッシュフロー計算書は、現状の実態を把握するためのツールです。どこでキャッシュを生み出し、どこに消えているのかを明確にすることが目的です。本書で何度もお話ししている通り、損益計算書だけを見て経営をしていると、実際のお金の動きが把握できません。社長の会社でもよくある光景ではないかと思いますが、社長は損益計算書で「今月はこんなに儲かった」と喜んでいると、経理担当者は「今月は資金繰りがとても厳しいです」と窮状を訴える。そうならないように、社長がキャッシュフロー計算書もきちんと読み解いて、早め早めに対策を講じるようにしてください。ただし、キャッシュフロー計算書はあくまでも、〝お金の増減〟という事実を記載した財務諸表であり、実態を把握するためのツールです。「勘定合って、銭足りず」の状態に陥らないようにする打ち手は、資金別貸借対照表を活用して様々なシミュレーションをして考えなければなりません。キャッシュフロー計算書を見れば、「在庫が過剰になったために、お金が寝てしまっている」( ❸)「売掛金が増えたことでお金が寝てしまっている」( ❷)といったことがわかります。
目次
コメント