3 経理は税務申告のためと割り切ってください 会社のお金を管理するための帳簿。 実は帳簿のつけ方には、上場会社が従わなければいけないつけ方と、中小企業用の税務調査に対応できればよいつけ方の 2種類があるのをご存じですか? 株式公開を目指しているなら、「企業会計原則」という堅いルールにのっとって処理する必要があります。それもあくまでも、目的は「株式公開」であり、経営ではありません。 もちろん帳簿は完璧につけた方がミスは減りますが、管理コストは高くつきます。中小企業は、経理なんかよりお客様に商品を買っていただくために時間や費用をかける方が大事です。 以前は専門的な知識がないとできなかった会計の仕事も、今ではほとんどパソコンがやってくれますから、中小企業に必要な経理は、パソコンで済む程度にしておけばよいのです。「経理をしっかりやらないと業績悪化の原因がつかめないので対策が遅れてしまう」 そう言う人がいます。 でも、経理をしっかりやっても赤字の会社が多いです。 中小企業で、「どれくらい売れたらどれくらい儲かるのか」を考えないで商売をしている社長はいないと思います。 赤字なのは、売れる予定のものが売れなかった、それだけのことですから、経理資料を分析しないと赤字の原因がわからない社長なんていないと思います。 儲かっている会社を見ていて感じるのは、経理をしっかりやったから黒字になっているわけではないということです。経理に過大な期待をするのはやめましょう。 職人でないと経理処理ができない時代は終わりました。申告に必要な書類は、税理士に最低限の資料を送り、作ってもらえばいいだけです。「月次試算表がすぐに出来上がってこない会社はダメ」 こんなことを言う経営コンサルタントがいますが、皆さん、本当にそう思っていますか? 月次試算表ができないと会社の状況がわからない中小企業の社長なんていませんし、もしいたとしたら、その時点で経営者としての姿勢を疑わざるを得ません。
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