うちの長男があるレストランでホールスタッフのアルバイトをしていました。 そこの店長が息子に言った言葉に私は感心しました。「お客様とお話しするときは、お客様をナンパするつもりで話しましょう」。 女の子をナンパするなら、相手に気に入ってもらわないと成功しませんよね。 その気持ちでお客様と接しなさいというアドバイスです。 このお店はとても流行っています。 店員 1人ひとりが、じっくりお客様とコミュニケーションを取りながら料理を提供しているのです。 このような指導は「短時間でできるだけ多くの料理を運ぶ」ことを一番に考えているレストランでは無理です。 スタッフがお客様と話している間、料理は運べませんから。 私がそのレストランに客として行ったときのこと。 食べ終わった料理の皿を下げに来てくれたホールスタッフに料理のことを聞いたら、そのスタッフは質問に答えたあと、私の事務所のホームページを見ましたと言ってくれて、私は嬉しくなって、話をいろいろしてしまいました。 私の話を聞いてくれている間、そのスタッフはほかの仕事ができませんから「忙しいところ悪いかな」とも思い始めていたとき、別のスタッフがスーッと寄ってきて、話を聞いているスタッフの皿を運んでいきました。 私の話を聞いていたスタッフは「私の仕事はほかの人がしてくれましたから、どうぞお気になさらず」と言ってくれたので、私はもっと楽しく話させてもらえました。 これって嬉しいサービスですよね。リピーターが増えるのもうなずけると思いました。 従業員の「お客様を喜ばせたい」という思いを、実現しやすいよう仕組みにするのが社長の役目です。このお店では「ある従業員がお客様につきっきりになったら、ほかの人がヘルプに行くこと」という決まりがあるようでした。「従業員が一番力を発揮できる環境を整える」のが、社長の仕事です。
目次
コメント