従業員にやる気を出させるために歩合給を取り入れる会社があります。 これを聞くたびに、馬の前にニンジンをぶら下げて走らせるみたいだなって思います。 馬は走るかもしれませんが、人間である従業員は、これで走り続けられるのでしょうか? 社員は馬じゃなくて、 1人の人間です。会社は社員という人間の集まりですよね。 成功しない会社の多くが、このことを忘れて、ロボットが働いているかのように、機械的な経営をしているように思います。 社員である人間が、いかに生き生き働けるようにできるかを考えてこなかった会社が多いのです。 うまくいかない会社に勤める社員の多くは、生活のため、給料のため、仕方なくこの会社で働いているという意識なので、同額の給料をもらえるならば、今の会社でなくてもよいと思っている人がたくさんいます。「成果を出した従業員に高い給与を払う」 この方法は、努力に報いるという点では正しいですが、お金だけが従業員とのつながり、従業員のやりがいだと、その人はもっといい給料をもらえる会社に簡単に移ってしまいます。 従業員が会社に求めているものは、お金以上に「働く目的・働く意味、意義」です。 成功している会社の社員は、このままここで働きたいと考えている人が多いです。「この会社っていいよね。この会社がなくなったら困るよね。この会社がなかったらもっといい会社なんてそう見つからないよね」と思っている人たちの集団。 だからお客様を喜ばせようとする。お客様を喜ばせると自分も幸せになるとわかっているから。 私の知るもっともすごい会社は、「従業員の空き待ち」があります。 ここで働きたいけれど空きがない、登録だけしておいてほかの会社で働きながら欠員が出るのを待っているという会社もあるのです。 ただ決められた時間だけ働けば給料がもらえて生活ができる。そう思っている集団と、会社が繁栄すれば自分たちが幸せになることを知っていてお客様を喜ばせようとする集団。この2つの集団が生み出す利益の差は計り知れません。 成功しない社長は、社員の気持ちの扱い方をきちんと考えてこなかった。そんなものは経営者にとってたいして重要ではない、そう考えていた。 でも成功している社長は、数字を追う経営ではなく、人を扱う経営をして、そのことがもたらす利益と喜びに、経営に自信を持っておられます。 私の思う成功している社長に近づくための方法は、当たり前のことをやること。 社員はニンジンだけでは走らない、社員が求めるお金より大事なものとは何なのか。 能力を発揮するにはやる気がいる。やる気がなければ社員がどんなに優秀な人間でもお粗末な結果しか出せないと思います。 自分は必要とされている、評価されている、社員がそう感じなくてはやる気は出ない。 この会社にいれば公私共にいいことがある、と思ってもらう。そういう会社にする。 そのためには経費の削減なんてケチなことは考えずに、社員のためにお金を使う。「みんなのためのお金をみんなで稼ごう!」という組織を作る。そして稼ぐための方法はお客様を喜ばせること。 ものごとを数字の結果ばかりで判断していると、そういう組織はできないです。
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