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16  追うと数字は逃げていく   ○ ○を追うと数字はついてくる

「ありがとう」と言われるのは、誰でも嬉しいもの。  お客様を喜ばせることで、社長も従業員も幸せになっていきます。  お客様を喜ばせることは、それ自体が喜びに満ちたものなのです。  ある訪問診療の歯科の先生が、寝たきりのご老人のお宅を訪問したときのこと。  家族の方から、何年も寝たきりで起き上がることはできないと聞かされました。  その先生が誠心誠意、そのご老人の歯を治療してあげたところ、何回目かの訪問でそのご老人が座っている光景を目にされました。  そのご老人は、生きる望みを失っておられたとのこと。それを先生が歯を治療してあげることで、ご飯がおいしく食べられるようになり、生きる喜びを感じられ、起き上がることができたのだそうです。  ご老人のご家族はこの先生のファンになり、知り合いにこの話をしていったので、ご近所一帯がこの先生のファンになりました。  こういう喜びを動力にした社長たちは、他社と競争するという発想はありません。お客様を喜ばせて、自分のファンを増やすだけ。それだけで売上が上がっていきます。会社がうまく回っていきます。  私は「幸せパンチ」を提唱しています。  誰かを殴ったら、殴り返される。  人は自分がされたことを、相手にもしたいと思うもの、よく知られている「返報性の法則」ですね。  相手に幸せをぶつけたら、相手は幸せを返そうと思います。  さらに、この幸せ貯金は実は利息がつくんですね。  わかっている人は、何かをしてあげてもすぐに見返りを求めません。  利息がついて戻ってくることを知っているからなんです。  幸せをあっちこっちに預ける。するとそのうち、どれかが満期になるんですね。  それで、喜ばせてもらえる。嬉しいからまた幸せ貯金をする。  この好循環に入ったら、もう仕事が人生が楽しくて仕方ないですよ。  数字を追いかけると数字は逃げていきます。  でもみんなの幸せを追いかけると数字はついてくるのです。

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