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9  才能も経験も凌駕(りょうが)し、自信がつく方法

 私は息子に時間戦略の話を聞かせたことがあります。  息子は、中学からラグビーをしていましたが、中学 1・ 2・ 3年、高校 1・ 2年の夏までずっと補欠でした。  私がラグビーの試合を見に行きたいと言うと、かたくなに拒否していました。  自分が補欠でベンチにいるのを私に見られるのが嫌だったんですね。  息子に時間戦略の話を聞かせたのは、彼が高校 1年生の頃でした。  彼はこの話を聞いてから一念発起し、毎日早朝練習でランニングをして持久力をつけることを思いつきました。  ラグビーをよくご存じの方はわかると思いますが、ラグビーのフォワードというポジションは、体重が重い方が有利です。  彼は、同じポジションのライバルの子より体重が 10キロ以上軽いです。  ライバルの子は 4年間、毎週試合に出ていて、彼はベンチに座っているだけなので経験でも勝てません。  体格も、経験も圧倒的に相手の方が上です。  ただ、レギュラーの子は体重が重い分、持久走の練習は苦手だったんです。  息子は毎朝、始発の電車で学校に行き、 1時間目の授業が始まるまで走り続けました。  私のこの話を信じて……。  そして 1年以上走り続けた結果、ラグビー部の全体の体力測定で、チームで一番の持久力を誇るまでになりました。  こうなると監督も使いたくなりますよね。  高2の夏以降、前半は、レギュラーの子、後半は交代して彼が出るようになったのです。  この頃に、私が彼のラグビーの試合を見に行くことが解禁されました。  やっぱりベンチに座っている姿を見られたくなかったんですね。  そして、秋の大会では前半も後半も、彼が試合に出るようになりました。  彼は、毎週試合に出るようになったので、いつの間にかラグビーセンスも、ライバルの子と同等かそれ以上になったように見えました。  親のひいき目かもしれません(笑)。  彼は、時間戦略でラグビーのレギュラーをゲットしたのです。  彼は、高校ラグビーの最後の日に私に言ってくれました。「お父さんの言うとおりやったわ。時間戦略やったから最高のラグビー人生送れたわ」  これって、多くの経営資源に乏しい中小企業の社長が、自分より大きな会社と戦って成功を収める話に似ていると思いませんか?  成功しない中小企業の社長は景気がよくなって会社がよくなるのを待っています。  しかし時間はどんどん過ぎていきます。  最大のリスクは何もせずに時間が過ぎていくことです。  成功する中小企業の社長は、本当に楽しいのは目標の達成そのものではなく、「目標を達成する過程で自分がどういう人間になっていくかを確認すること」だとおっしゃいます。  ぜひ時間を意識してみてください。「量は力」といいますが、長時間頑張ることの報酬の1つは、自分に自信が持てることです。「こんなにやったのだからきっとうまくいく」と思えるようになること、これは大きな変化です。  自分に自信がつけば、誰を前にしてもオドオドしなくなります。「堂々とした態度だからうまくいく」ことはたくさんありますから、そこでもよいサイクルが回り始めます。

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