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上場は投資家への最大の「恩返し」

 エクイティのメリットは、事業が立ち上がっていない、成果がまだ出ていない状況でも、将来の期待価値を前提にして資金調達ができることです。「こんなことを実現したい、こんな事業を進めていく予定です」という志やビジョンしかなく、事業の先行きは極めて不確実であったとしても、起業家の想いに共感し、応援してくださる投資家が見つかれば、株式と引き換えに資金を得られます。何もない会社の将来性にかけてお金を出していただけるのは、本当にありがたいことです。  もちろん、株主になった投資家は自分たちの未来に投資をしてくださるわけですから、なんとしてでも事業を成長させて、恩返し( =リターン)しなければなりません。  最大のリターンはなんといっても、「上場」です。株式を一般の投資家に売り出すことで、取得時よりも株式の値段が上がれば、投資家は売却益を得ることができます。  エクイティによる資金調達をすると、持続的な成長に対する大きな責任を背負うことになるというわけです( M& A等の他の出口戦略に関しては第 5章で詳しく解説します)。  また、優良なベンチャーキャピタルに投資してもらえると、程度の差はあるものの、アドバイスやサポートが受けられます。上場に至るまでのストーリーを描く手助けや、お客様の紹介など事業面のサポートをしてもらえることもあり、事業を成功させて上場できる確率が高まると言えるでしょう(*)。

*一口にベンチャーキャピタルといっても、その関与度や担当者による力量の差が非常に大きいのは事実です。会社員的なベンチャーキャピタルだと、担当者が頻繁に替わることもあります。

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