これは組織に限った話ではありませんが、マイナスに目を向けるよりプラスに目を向けたほうが良いことは多々あります。 組織論では、仕事に対する意欲に影響を及ぼす要因として、「衛生要因」と「動機づけ要因」の二つがあると言われます。「衛生要因」は「働く時間が長すぎる」「給料が低いのが不満」というように、これがあると意欲がマイナスになること。 一方、「動機づけ要因」とは、「仕事にやりがいが持てる」「自分の夢とつなげて働ける」というように、意欲がプラスになることです。 注意したいのは、「衛生要因」つまりマイナスを解消したら、社員がやりがいを持って働くようになるかというと、そうではなくて、今度は別の不満が無限に出てきてしまうということです。 たとえば、労働時間が少し減ったとしたら、今度は「給料が低い」「休みがとりにくい」「オフィスが狭くて働きにくい」というように、別の不満が出てくるのですね。そうしたマイナスを 1個ずつつぶしたとしても、期待以上の成果は望めません。 それより、「動機づけ要因」を何か一つ増やしたほうが、モチベーションが高まり、やりがいを持って働けるようになります。わかりやすいのは、本人のキャリア志向に合った業務機会の提供、本人の成長志向に沿った人事異動などでしょうか。 インパクトの大きいマイナスを優先してつぶしていくことももちろん大切なことですが、それより先に、プラスの面に目を向けていく。これがうまくいく組織の鉄則です。
3来る社員を拒まず、去る社員を追わず
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