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M& A後は、社員に大きな負担がかかる

事業とセットで人も移籍するという話をしましたが、移籍しなくてはならない当人にとっては一大事です。  会社のオーナーが変わるだけでも大きな変化なのに、合併や事業譲渡によって、突然「来月から別の会社に行ってください」なんて言われたら、戸惑うのが当たり前です。  実際、所属先に対するロイヤリティ(信頼)が高い人ほど「この会社に共感して入ったのに、まったく違う会社に行くのは……」と思い悩み、移籍後すぐに辞めてしまうケースが非常に多いです。希望をとって、どうしても移籍を受け入れられない人は社内の別の事業部に異動させる処置も取れなくもないですが、買い手は優秀な人材が欲しいので、必ずしも希望は通せません。  また、一部の人だけ移籍する場合、買い手から「要る」と言われても移りたくない人がいる一方で、「要らない」と言われた人は、元の会社にとどまれるとはいえ、それはそれでハレーション(摩擦)を生んでしまいます。   M& Aで別の会社に移籍した後も、アウェイな環境で外様扱いされ、肩身の狭い思いをします。カルチャーの異なる学校に転校したような感覚に近いですね。  どの会社でも派閥みたいなものが存在しますが、合併すると、それがより顕著に表れます。組織に所属すると、縄張りをつくろうとするのが人間の性です。  すると、上層部は事業を伸ばすために合併したのに、従業員は出身組織同士でいがみ合いを起こします。何十年前に合併した会社でも、社長は出身組織で交互に入れ替えるといったどうでもいいことをしている会社もありますが、そうした問題が随所に発生するのです。

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