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跡を継いだのに、お飾りの状態に……

 ここまで主にスタートアップを念頭に置いてお話ししてきましたが、読者のなかには「二代目社長」もいるかもしれません。エッグフォワードでも、二代目社長からの相談は少なくないので、この場を借りて少し取り上げたいと思います。  先代から会社を継いだ二代目社長は、ほとんどが、二代目特有の苦労をされています。  おそらく最も多い悩みは、二代目に跡を継がせたのに、先代がずっと口出ししているケースでしょう。  創業者である先代は、その事業を立ち上げて成長させたり、継続させたりしているので、優れた手腕を発揮してきたという自負があります。  そうした人が会長に退いても、経営からスパッと身を引くのは、なかなかできないことです。たまに会議などに出てきて、二代目社長の決定をひっくり返したりするわけですね。  こうしたことが頻繁に起こると、幹部や従業員は社長でなく先代の会長の顔色を見てしまい、何でもかんでも、「一応、会長のお耳にも入れておこう」となります。  結局、大事な判断は常に会長の指示を仰ぐようになり、傀儡というか、お飾りの社長になってしまうのです。「社長は何もしていないね」と二代目社長に対して誰もリスペクトしなくなる。  実際のところ、二代目社長は先代と比べると、どうしても経営手腕が見劣りするところはあります。社長としての資質が高いから選ばれたわけではなく、最初から継がせることが前提ですし、先代のような修羅場をくぐっていないので、社長としての胆力が鍛えられていないのです。当の本人もそうした自覚はあるかもしれません(*)。  そうはいっても、先代がいつも口を出してくる状態では、実力を鍛えようがありません。何より、やりにくさを感じていることでしょう。 *「他の会社で勉強してこい」と家業の会社に入る前に他の会社で働く人もいますが、そこが、比較的ゆったりした会社だと、あまり成長していなかったりします。「かわいい子には旅をさせろ」ではありませんが、経営に近いシビアな体験を「修業中」にできないと、なかなか難しいものがあります。

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