いい人脈の条件 いい人脈を持つことは、いい社長に求められる大切な資質です。いい人脈を持つことで、いい情報が手に入り、困ったときに相談に乗ってもらえるからです。 もちろん、社内の人脈も重要です。重要な決断をするときには、社内の根回しは欠かせません。社内で孤立するようでは、社長業などやっていけません。 しかし、普段の仕事の話はできるにしても、本当に困ったときの相談相手としてはふさわしいとは言えません。むしろ、社内では話したくないことも起こります。 そういう意味では、家族や同業者も同様です。 いざというときに最も頼りになるのは、異業種の先輩たちです。 経験豊富で、自分の知らない世界をよく知っている。いくつもの修羅場を乗り越えた実績もある。そんな信頼できる先輩を何人持つかで、社長としての資質が決まるといっても過言ではありません。 私は父親の会社で働いているときに、異業種の先輩から「親父を自分の掌の上でコロコロ回せるようになったら、お前は立派な社長になれるぞ」というアドバイスをもらいました。 それまでは父親と意見が合わずにぶつかることが多かったのですが、それからは「社長の言うとおりにやったら、うまくいきました。ありがとうございました」と父親をほめ殺しにする作戦に変更しました。そうすることで社長(父親)に信用され、次第に懐に入っていきました。まさに掌でコロコロ回せるようになったのです。父親を立てて、最終的に自分の思うように進めていく術を身につけていきました。いい人脈と親しくなる方法 では、どうしたらいい先輩と親しくなれるのでしょうか。 もし、「この人は尊敬できる」と思う先輩がいたとします。その人から頼み事をされたら大チャンスです。なにはさておき、いの一番に動くことです。たとえ成果が不十分でも OK。とりあえず、すぐに反応して、わかったことを伝えることが重要です。「あまり得意な分野じゃないので、これだけしか調べがつきませんでした。お役に立つかどうかわかりませんが、使えるようでしたらどうぞ利用してください」 それでいいのです。 そうすれば、「オレのために動いてくれたのか」「こんなに早く反応するとは使える奴だ」と評価されます。そして、公私を問わずかわいがってくれることでしょう。 言い方は悪いですが、人たらしになって有用な人脈を築いていくのです。私の多くの先輩のおかげで今の人生があると感謝しています。 人脈を築くのには時間がかかるかもしれません。しかし、自分の力で一つずつつかみ取った信用こそが、社長としての財産になります。 逆の立場で考えればわかりやすいでしょう。 会食の席で、ポロッと話した疑問に対して、すぐに調べてくれる若手がいれば、印象に残るし、かわいがってやろうという気になるはずです。 そして、利用されているのを承知のうえで、その若者の成長を楽しみにサポートすればいいのです。 金儲けは一時のものですが、信用は一生の財産になります。
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