この問いに即答できますか?「何のために仕事をしているんですか?」 そう聞かれたら、どう答えますか? 答えはもちろん「お客様に喜びをご提供するため」です。 答えに戸惑っているようでは、社長失格です。 どれだけ手間暇をかけてお客様に喜んでもらえるか。この精神を徹底しなければ、中小企業のビジネスは成功しません。2つの事例で学ぶ、「お客様に喜びをご提供する」とは? ◎事例 1 新商品の開発にあたり、すでにある商品の部品を流用することがあります。コスト削減になるうえ、新しい部品の安全性や耐久性の試験も必要ありません。現場でも扱い方がわかっているので、従来のマニュアルも流用して、作業をスムーズに進めることができます。 一見、いいことだらけのように思えます。 しかし、これを「お客様に喜びをご提供するため」の商品開発と言えるでしょうか。 いいえ、これは社内の都合でしかありません。本当にお客様のことを考えたら、もっと別のアプローチがあるはずです。 既存製品の流用は、大量生産を目指す大企業では通用します。むしろ、社内の都合や流用を優先して商品の値段を少しでも下げることこそが、競争力を上げることであり、消費者サービスにつながるとも言えるでしょう。必ずお客様ファーストでないといけません。 ◎事例 2 これは、私の知り合いの小さな婦人服店の話です。 私の家内は遠方にあるこの店で、何度か服を買ったことがありました。すると、ある日、段ボールに入った荷物が届き、開けてみると 5、 6着の服が入っていました。同封されていた手紙には、「お客様に絶対に似合うと思い、仕入れました。お気に召さなければ、着払いでお返しください」と書かれていました。 すでに何度か買い物をしているので、顧客の趣味がよくわかっています。もちろん、サイズはぴったりです。客の側に立ってみれば、「私のために服を選んでくれた」とスタイリストを得たような喜びです。もちろん、普通の人なら 1、 2着買おう、という気持ちになるでしょう。 お客様のための商売を徹底すれば、相手を感動させることも十分可能です。これが商売・ビジネスの本質であることは、誰も否定しないでしょう。〝特別感〟はとても大切です。
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