大企業の経営者と中小企業の経営者の大きな違い 大企業はどんな失敗があっても、記者会見を開いて頭を下げればそれで済みます。 たとえば、東日本大震災のときに、東京電力の社長や会長は、最終的にはしっかり退職金をもらったと聞きます。もしあれが中小企業なら、責任問題で、退職金をもらうどころか、自殺に追い込まれてしまう可能性もあるでしょう。 中小企業は、経営者責任を徹底的に追及されて、誰も守ってくれないのが現実です。 中小企業は、いわば命をかけて仕事をしていると言えます。 いつ、何が起こるかわかりません。 私も神戸で商売をしているときは、阪神淡路大震災に見舞われるなんて、まったく想定していませんでした。だから、 50億円以上の損害を受け、人生のどん底から這い上がるのに、死ぬ思いをしました。 そんな経験から最悪のことを想定して、リスクヘッジをしておくことはいかに大切かを体感しました。リスクヘッジの基本とポイント リスクヘッジの基本は、万が一のときにも生活ができるようにしておくことです。何を守りたいかも考えて、その準備を怠らないことです。 ポイントは、早く行なうことです。 会社が危なくなってから慌ててやろうとすると、できることが限られてきます。「一日でも早く始めれば、一日分のものが残る」と考えていいと思います。 のちほど別の項目でお伝えしますが、第 2会社をつくってリスクヘッジしたい場合、それなりの原理原則があります。 私が考えている第 2会社方式ではない、リスクヘッジをやっている事例をよく見てみると、意味のない別会社をつくっていることがほとんどです。現会社と同じ場所で本店登記し、社長も一緒で、取引銀行も一緒、という単なる関連会社や子会社になってしまっているケースです。これでは、残念ながら失敗します。 リスクヘッジや再生は、正しい方法、正しい順序が大切です。 自分の商売ではなく、初めて行なうことですから、いろんなところから集めた知識だけではうまくできないのは当たり前です。よく、自分でリスクヘッジをしている人が相談に来ますが、うまくいっていません。知恵の輪を外すように慎重にしないといけないのに、エイヤーで地雷を踏んだ瞬間にジ・エンドです。 会社を倒産した後に、誰も社長など雇ってくれません。そんな重たい人は誰も雇いたくありません。だから、リスクヘッジして、家族を養えるようにしておくことが、社長として家族の長としての責任だと思います。 私は、会社の再生を図りたいというより、社長の人生の再生を図りたいと思っています。プライドをもって、生命力ある人生を歩んでほしいと願っています。
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