強い会社の事業の定義のひとつは、他社との差別化です。強みを圧倒的な強みにしていったとき、会社は飛躍的に伸びます。これは、人についても同様です。わが国の企業では伝統的に、オールラウンド・プレイヤーを育てようとします。すべての人を、オールラウンド・プレイヤーに育てなければいけないという思い込みがあるかのようです。しかし、個人のそれぞれの強みを見つけ育てていく方向に、育成の方針を変えるべきです。理由は二つあります。まず第一に、チームとしてとらえれば、各人の強みを持ち寄るほうが、全員に平均点をとらせるよりも、圧倒的に強い組織をつくれるからです。ホームランバッターも、確実にバントできる人も、両方必要なのです。もうひとつは、人は、欠けている部分を補うよう指摘されるより、強みを使ってもらったほうが伸びるからです。各人の強みをうまく使うことが「適材適所」で、それは社長の仕事です。
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