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95  社長の信念 ②会社経営を成功させる社長に共通するのは、素直で謙虚なことである。

松下幸之助さんは、人が成功する条件として第一に「素直さ」を挙げておられます。人の話を聴き、ときにはそれまでのやり方を一切捨てるくらいの素直さ。そして、素直さは謙虚さにつながります。松下さんは、素直でない人の弊害として、素直でない人は人の話を聴けないので、「人の知恵を活かせず、自分が大きくなれない」とおっしゃっています。自分だけの能力や知恵では限界があります。組織を動かすには多くの知恵が必要で、衆知を集めなければならないのです。それは、人を活かすということにもつながります。素直でない人は、他人の協力も得にくくなります。素直ということは、人の話を聴き、人の知恵を活かすということですが、さらには、起こったことを前向きにとらえ、どんなことにでも、最善を尽くして対応するということも含まれると、わたしは思っています。そのためには、常に「素直で謙虚」であるかを反省することが必要でしょう。

あとがき本文でも、少し触れましたが、稲盛和夫さんは、人が成功するかどうかは「能力」 x「熱意」 x「考え方」だとおっしゃっています。そして、考え方が正しくなければ、成功はとてもおぼつかないともおっしゃっています。本書では、わたしの経験から得た、経営者としての正しい姿勢や考え方について説明してきました。ここまでお読みの方なら、その内容を十分に理解していただいていると思います。しかし、それだけでは十分ではありません。いわゆる「腑に落ちる」ことが大切なのです。「腑」とは「五臓六腑」の腑です。内臓という意味です。西洋人は「ハート」と言いますが、いずれにしても、首から下に落とし込み、それが自分の実となり、信念とならなければ本物ではないのです。頭で理解しているだけではダメなのです。何度も何度も読み、そして、それを実践していく。それでこそ本物となるのです。松下幸之助さんは、「ビジネスも人生も自然にうまくいくようになっている」とおっしゃっています。ただし、多くの方はこの「自然」が何かを知りません。それこそ、この本の中にある原理原則なのです。本書を自分のものとされ、企業経営や人生に大成功されることを心より祈っています。なお、本書作成にあたり、ディスカヴァー・トゥエンティワンの干場弓子社長にはたいへんお世話になりました。本書がここまでできあがったのも、そして、わたしが百冊の本を世に出せたのも、干場さんのおかげと言っても過言ではありません。この場を借りて心より感謝申し上げます。    二〇一四年一月小宮一慶

著者紹介小宮一慶(こみや  かずよし)経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。十数社の非常勤取締役や監査役、顧問も務める。 1957年、大阪府堺市生まれ。 81年に京都大学法学部卒業。東京銀行に入行。 84年7月から 2年間、米国ダートマス大学経営大学院に留学。 M B A取得。帰国後、同行で経営戦略情報システムや M& Aに携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。その間の 93年初夏には、カンボジア PKOに国際選挙監査員として参加。 94年5月からは、日本福祉サービス(現セントケア)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。 96年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る。 2012年、名古屋大学経済学部非常勤講師に就任。主な著書に、『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』等、ディスカヴァーのビジネスマン・シリーズ、ならびに『ビジネスマン手帳』のほか、『「 1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『あたりまえのことをバカになってちゃんとやる』(サンマーク出版)、『日経新聞の数字がわかる本』(日経 BP社)他多数。小宮コンサルタンツ  ホームページ http:// www. komcon. co. jp/小宮一慶  フェイスブック http:// www. facebook. com/ kazuyoshi. komiya. 94

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