ではここで、経営の全体をつかみ、社長がなすべきことをウエイト付けしてみましょう。 経営を構成する8つの「大事な要因」と、これを実行に移すときの作業手順の2つを組み合わせると経営全体像がはっきりします。私はこれを竹田ビジネスモデルと名づけました。 1.商品対策――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 2.地域対策――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 3.業界・客層対策――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 4.営業対策――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 5.顧客維持――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 6.組織対策――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 7.資金・経費対策――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 8.時間対策――願望 →目的・目標 →戦略 →戦術 次に、経営を構成する大事な要因のウエイトと、社長の願望や熱意を除いた実行手順のウエイトの2つをかけると、経営を構成する全体のウエイトが出ます。 営業地域、業界と客層、営業方法、顧客維持の4つをまとめた「広い意味での営業対策」では、戦略分野が 45・ 7%を占めていて最も多くなり、次いで商品戦略が 22・ 9%となります。2つを加えると 68・ 6%にもなるので、社長はこれらの戦略については、何としても実力を高めなければなりません。 これに対して組織対策の戦術に当たる賃金制度などの処遇は、 1・ 9%しかないのですから、賃金制度は簡単にして手間がかからないようにすべきです。 また、資金と経費対策の戦術に当たる簿記や会計は 1%しかないのですから、これも簡単にして手間がかからないようにすべきでしょう。 アメリカで出版されるビジネス書に、必ず出てくるのがマーケティングについてです。 マーケティングはもちろん大切なのですが、しかしマーケティングという言葉だけでは、その「構成要因と範囲」がはっきりしないばかりか、ウエイト付けもされてないので、ひどくあいまいになっています。 しかし、この表の組織対策と資金・経費対策の2つを除いたものをマーケティングの構成要因と考えれば、とてもわかりやすくなります。 ドラッカーは、「マーケティングに販売戦術は入れない」と言っていますが、コトラーなどの他の本では明示していません。このためだけではないでしょうが、日本のコンサルタントのマーケティングについての説明も、社長にとってはとてもあいまいで、応用しにくくなっています。
目次
コメント