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3番以下は弱者の学習戦略が必要になる

 ではあなたの社長の素質の順位から見て、あなたはどんな学習戦略を実行すべきなのでしょうか。  ランチェスターの法則の応用研究から、経営の戦略には2つの方法があることがわかっています。強者の戦略と、弱者の戦略です。  強者の戦略は、市場占有率 1位で、一定の条件を満たした会社だけが実行できるものです。そして弱者の戦略は、強者の条件を満たしていないすべての会社が実行すべきものです。その内容は、全く逆さまのアベコベになっています。  社長が経営戦略の学習をするときにも、全く同じことが当てはまります。  強者の学習戦略が実行できる人は、 100人中 1位と 2位の人だけと考えていいでしょう。  その強者の学習戦略は、次のようになります。 ①学習するテーマの範囲を広くして、弱点をつくらないこと。 ②新しい経営のやり方が開発されたときは、他社に先がけてこれを研究すること。 ③同業者がめずらしい学習方法を実行しているときは、同じ方法をすぐ試してみること。 ④重装備の原則に従い、学習資金の予算を多くすること。  一方、弱者の学習戦略を実行しなければならないのは、 1、 2位を除いたほとんどすべての社長です。  弱者の学習戦略は、次のようになります。 ①「何としても自分の戦略実力を高め、同業者 100人中 1位になるのだ」という強い向上心をもつこと。もともと経営者としての素質は高くない上に、個人資産もわずかしかないなど、人生の条件が不利な人が向上心を失ってしまったのでは、人生の流れを変えることはできません。自分の戦略実力を同業者の中でトップクラスに高めるのだという強い向上心をもつことが、何よりも大事です。 ②何を学習するか、学習すべきテーマの目標をはっきりと決めること。従業員 100人以下の社長は経営のフルラインが必要になるので、これに合わせて自分が学習すべきテーマの目標を、はっきりと決めなければなりません。 ③学習の差別化を行うこと。素質が低い人は、素質が高い人とは違った方法で学習することが必要です。学習方法を差別化すると学習成果が速く上がります。 ④学習すべきテーマは経営に直接関係するものに絞り、経営と直接関係ないものは当分の間保留すること。ちなみに従業員の教育は、社長の学習がひととおり終わったあとで、実行するのが正しい手順になります。 ⑤教材を準備したりセミナーに参加するときは、テレビなどに出ている著名人は避け、自社の経営規模と業種に合ったものを選ぶこと。 ⑥学習に必要な予算は、一定期間確実に投入すること。 ⑦学習回数または学習時間を、同業の平均より 3倍から 10倍多くすること。特別大事なテーマは、一定の間隔を置いて継続して学習しなければなりません。

⑧経営規模の大・中・小・零で変わる社長の役割、戦略と戦術の違い、強者の戦略と弱者の戦略の違いなど、経営の基本原則に当たる特別大事なテーマはより力を入れて学習すること。 ⑨自分にとって必要な研究テーマがどれも 70点以上取れるようになるまでは、諦めることなく、忍耐強く学習を続けること。 ⑩小さな成功で気を緩めることなく、長期計画で学習を続けること。  以上が、弱者の学習戦略の基本的な考え方です。  繰り返しますが、ほとんどの社長(同業者 100人中 3位の社長も!)は、この弱者の学習戦略を実行する必要があります。  中でも素質が 20番以下の人は競争条件がかなり不利になり、 40番以下の人は競争条件が特別不利になるので、弱者の学習戦略をより厳密に守らなければなりません。「弱者」という言い方が気に入らない人もいるでしょう。講演会でこの話をすると、このようなクレームをつける人が必ず何人か出てきます。  しかし経営はあくまでも、感情ではなく、論理で動くのです。冒頭述べたように、「会社自体は固定給なしの歩合給で運営されており、実力主義の世界になっている」のですから。

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