学習成果を決定付ける 3番目は、「学習方法」です。社長の学習成果 =社長の素質 ×教材の質 ×学習方法 ×学習回数または学習時間 能力は「脳力」であるといわれます。 学習成果がどうなるかは大脳の働きによって大きく変わるので、ここではまず、学習に関連する、大脳の働きや役目を改めて押さえておきましょう。 学習に関連する第一の能力は、「見る」能力です。「見る」能力を担当する脳の場所は、視覚野と呼ばれます。見る能力は進化の早い段階で身につけたものなので、この役割を担当している脳の部位の面積は広くなっています。 第 2の能力は、「聞く」能力です。「聞く」能力を担当する脳の場所は、聴覚野と呼ばれます。これも、「見る」能力と同様に進化の早い段階で身につけており、脳の部位の面積が広くなっています。 第 3の能力は、「話す」能力です。これを担当する脳の場所はブローカ野と呼ばれます。 動物の中で、言葉によって意思を伝える能力をいちばん発達させているのは人類です。いつ頃から話す能力を身につけたかははっきりしませんが、化石の研究により 250万年くらい前だと考えられています。 話す能力の発達により、動物を狩るときに各人の役割分担がしやすくなったばかりか、各人が経験したことを仲間に伝えたり、子孫に伝承できるようになったことで、人類の進化が一段と速くなったと考えられています。 第 4の能力は、「文字を読む」能力です。 文字が発明されたのは、 3000年くらい前のことだそうです。しかも一般大衆が生活の中で、日常的に文字を読むようになったのはせいぜい「 150年ほど前」のことなので、文字を読むための専用の脳の部位はまだできていません。そこで「文字を読む」能力は、脳の上部にある 39野と 40野が兼任で担当しています。 39野と 40野は、熱い、寒い、痛いなどの感覚情報を初め、見たり聞いたりした情報を調整しながら総合的な判断を下す作業を担当しています。大変に多くの情報が集まるところですが、そこが文字を読む作業も兼任しているので、処理能力にあまり余裕がありません。 その結果、文字を読むスピードや、文章の大事なところを要約する能力は、見たり聞いたり話したりする能力と比べると著しい個人差が生じます。この個人差が、学習するときに大きな問題を発生させているのです。 39野と 40野の、兼任能力が高い人には、次のような特徴があります。 ①文章を読むスピードがとても速くなります。読むスピードが速い人は情報量が多くなるので、仕事をする上で有利になります。 ②文章内容の理解能力が高くなります。社長にとって、これはとても大事な能力です。 ③文章内容をわかりやすく要約する能力が高くなります。 ④文章内容の重要な部分を記憶する能力も高くなります。 この4つの能力が高い人は学習の成果が出やすいので、人生にとって大きな強みになります。 これに対して 39野と 40野の兼任能力が低い人には、次のようなマイナスがあります。 ①文章を読むスピードが遅くなります。情報量が少なくなるので、仕事の面でも不利になります。 ②文章内容の理解力が低くなります。 ③文章内容を要約する能力が低くなります。要約能力が低いと、説明する能力も低くなるので、仕事面でとても不利になります。 ④文章内容の重要な部分を記憶する能力が低くなります。 これらが低ければ、社長にとってはとても不利だということです。 ちなみに文章を読むことがほとんどできない人は難読症、かなり劣る人は準・難読症と呼ばれ、これらのタイプの人は意外に多くなっています。
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