原因と結果の法則を会社に当てはめてみよう。 飲食店を経営しているとして、「売上 1億円」「利益 1000万円」といった目標を立てているとする。目的は「会社の繁栄」だ。これらは結果的な目標と目的だ。では、この結果をもたらしてくれるのは、一体どんな原因だろうか? それは例えば、「健康的な食事でお客様の人生を豊かにする」という目的かもしれない。そして、この目的を実現するために、「 1日に必要な食物繊維が 1食で摂れる朝食を、 250円で、 40万食届ける」という目標があるかもしれない。 ●原因……健康的な食事でお客様の人生を豊かにする(目的)/ 1日に必要な食物繊維が 1食で摂れる朝食を、 250円で、 40万食届ける(目標) ●結果……会社の繁栄(目的)/売上 1億円・利益 1000万円(目標) どんな会社でも、会社として得たい結果は当然ながら継続的な繁栄であるだろうし、それを支えるのは売上や利益だ。だが、それらをもたらしてくれる原因は、結局のところ、顧客への価値提供であるはずなのだ。 会社経営について目的と目標が語られるとき、一般的には結果的な目的や目標が多く語られ、原因的な目的や目標が語られることは少ない。だが本来は、原因があって結果がある。語る順番が違うと言わざるを得ない。 つまり、社長としての判断の基準となるのは、売上目標など結果的な目的・目標ではなく、顧客にどんな価値を提供し、どんな喜びを与えるのかという原因的な目的・目標だ。それこそが、適切な判断を下すための指針となる。 そして、原因的な目的・目標をしっかりと定めて、それらを果たす努力をすることが、結果的な目的・目標の達成になる、ということは理解しておくべきだろう。何の価値提供もせずに売上や利益を出す行為は詐欺であり、そのような会社には需要がない。だから、健全な繁栄を続けることはない。 1986年冬。建設現場のアルバイトで貯めたお金でローンを組んで買った最初の車が、中古の「スバル・レオーネ」だった。現在も「レガシィ」を所有している、 40年来のスバリストだ。 SUBARUという会社が、今後も会社の目的・目標に沿って多くの笑顔をつくり、安心と愉しさを与え、交通死亡事故の撲滅に大きく尽力すれば、その結果として、会社は繁栄し、従業員は笑顔に溢れ、増収増益、さらには株価向上にもつながるだろう。
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