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目的がなければ判断できない

 会社の目的や目標をはっきりさせるだけで、判断の効率が上がる。なぜなら、基準ができるので常に迷いなく、すべきことがわかるからだ。  明確さは力だ。明確な目的・目標があれば会社が発するメッセージも強くなり、会社の存在価値を周知しやすくなる。商品やサービスの特性も明瞭になり、顧客に伝わりやすくなる。従業員も、自分たちの役割をはっきりと理解できるため、自信を持って仕事ができるようになる。そうして会社のあらゆる効率が良くなり、会社の利益も上がりやすくなる。  それに対して、会社に明確な目的や目標がなければ、目の前の出来事に対して場当たり的な判断をすることになる。  大抵の場合は、目先のお金で判断しがちだ。お金に囚われると、驚くほど軸のない判断になる。その場その場で儲かりそうなものに手を出したり、気分によってやってみたりやらなかったり。これでは、基準を持った判断というよりも、ギャンブルに近い。  目的という軸を持っていないと、世に溢れる儲け話に足を掬われるリスクもある。さらに、お金を追い続けて仕事をすると、大切な顧客や従業員、商品やサービスの優先順位が下がり、事業が不安定になる。いずれ、従業員も顧客も離れていくだろう。  また、目的を見ずに目標だけで判断を下していると、「何のためにやっているのか」という根本が抜けているので、どんなに目標を達成してもやりがいを見出せず、幸福度は永遠に上がらない。  つまるところ、目標より重要かつ大きな目的がないと判断がブレることになり、結果として成果が出続ける状態にならないのだ。  目的があれば、常に基準がはっきりする。社内で意見が分かれたときにも、本来の目的を確認することで、目的に沿った判断を下しやすくなる。また、会社の方向性を決める判断もスムーズになり、判断を人に任せることも容易になる。  そうやって社長以外にも判断できる人間が増えると、社長の時間や知識、経験などの限界を超えて、会社はどんどん発展し成長する。  大切なのは常に目的だ。何のために会社・ビジネスをやっているのか。そこをまず明確にした上で、判断を下す。  目的のない目標は全てを疲弊させる。ほんの一瞬、達成感を味わうかもしれないが、その後に待っているのは疲弊か逃避だけだ。いくら目標を達成しても、もっと難易度の高い次の目標を達成するために新たな苦しさと闘い続けることになり、それは永遠に続く。目標を追うことが嫌になったら、あとは逃げ出すしかない。  さらには、目的という名の基準がなければ、たとえ目の前の目標は達成できたとしても、いつまでたっても最終目的地にはたどり着かない。  判断基準であるところの目的がしっかりしていれば、どんどん判断を下すことができ、その度に目標がクリアされ、どんどん目的に近づいていく。目的を果たした先には、それによってもたらされる生活の充実がある。安心や愛、成長や感謝がある。  社長の唯一の仕事は判断である、と言うと、「私は毎日ちゃんと判断していますよ」と答える社長もいるだろう。しかし、私が言う判断とは、会社の目的に沿った目標に向かうための判断だ。だから、目的と目標がはっきりしていること、そして目的と目標に一貫性があることが、そもそも議論の前提となる。  目先だけでベストに思える選択肢に振り回されて場当たり的に決めることは、本当の「判断」とは呼ばない。常に真の目的を意識した判断ができているかどうか。それが非常に重要だ。

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