おかげさまで著書が売れたこともあり、いろいろな社長が私のところに遊びにきてくれるようになりました。友達が増えるのは非常に嬉しいですし、遠方からこられる場合もあり恐縮至極なのですが、たまに「事業と金儲け」がごっちゃになっている人もきます。社長「こういう仕事をしてまして……、ただ実は今度こういう商品を販売してくれないかと言われまして。今なら、この商品を右から左に流すだけで、手数料が入ってくるんですよ」井上「それって金儲けですよね。事業じゃないですよね」 成功しない社長は自分の損得だけをいつも考えています。「この人と ○ ○社長を結びつけたら途中でマージンが取れるかな」「この商品は ● ●社長が買ってくれそうだ。ここの代理店になって社長に売ろう」なんていうセコイことを考えています。だからいつも単発的で小さなお金しか入ってこない。こんなものはビジネスではなく、ただの金儲けです。 これはいけそうだ、これは旬の商品だとさまざまな仕事に手を出す社長もいますが、誰ひとりとして儲かっている人はいません。ビジネスで成功するというのは、そんなに簡単なことではありません。 仕事の上っ面だけを見て、あっこれなら私でもできると手を出す。しかし実際にやってみると、そんなに簡単なことではないと気づくわけです。 ビジネスというのは氷山のようなもので、皆に見えている部分は小さいけれど、見えない部分(海中)にはとんでもなく大きな知識や知恵、経験が埋もれているのです。 そもそも事業とは 10年後も続けてまったく同じものを売り続けることです。事業はやればやるほどスキルも信頼も蓄積できます。業界内の友達もできます。ライバルも出現するでしょう。 本をたくさん読み、勉強も継続してやり続けなければなりません。売れなくて悩む日もあります。売れて幸福感に包まれることもあるでしょう。達成した喜びもあるでしょう。 しかし短期的に儲かる商売、例えば真剣にやる気のない商材や、たまたまきた物件を欲しい人に売るような商売は単なる金儲けでしかない。金儲けで蓄積されるのはお金だけです。信用も増えない、知識も増えない、友達も増えない。短期的なお金儲けですから、それについて深く掘り下げて勉強しようという気持ちも起こらないでしょう。 今まさに、あなたが売ろうとしているものは、命をかけても売りたいと思うものですか。これが金儲けと事業の違いだと思うのです。
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