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国王タイプ

「国王タイプ」の社長は文字どおり王様の感覚を持っています。  王様が国を治めるには民の声をよく聞かなければなりません。同様に「国王タイプ」の社長は人の話をよく聞きます。情報を仕入れてから行動に移します。  では、どう行動するかというと人に任せるのです。国王は自ら動くのではなく、やり方だけを決めて人にやらせるのです。お金は自分が指示したとおりに行動した人にだけ支払います。周りの人からそのくらい自分でやればいいのにと言われることもありますが、忙しいからという理由で絶対にやりません。自分がやらなければならないことは他にあると思っているからです。  そのため「国王タイプ」は人からの好意を理解できません。無償で他人が何か自分のために働いてくれることはないと思っています。先方に何らかのメリットがあるんだろうといつも懐疑的なため、好意で何かしてもらったときに感謝はしても恩を感じることはありません。

人づき合いもビジネスベースなので、短期的に商売にならない人と会うことはあまりありません。ゆえに長くつき合っている人はほとんどいません。  ある「国王タイプ」の社長から新規事業のアドバイスを求められたので、何をどうすればいいかを事細かに説明しました。その後、その社長は大成功を収めました。  後日、 2人で呑みに行ったときのことです。「井上社長のおかげで売上は順調に伸びています。本当にありがとうございます」。  と言うので「それはよかったですね。おめでとうございます」と私が返答すると、その社長は「井上社長にも恩返しがしたいんですけど、何か作業をやってもらえませんか。井上社長にお金を払う理由が欲しいんですよ」。「国王タイプ」の人は「自分が言ったことに動いた人、仕事した人」にしかお金は支払いません。つまり自分が指示したとおりのことをやった人にだけお金を払うのです。また、たとえボランティアで働いている人に対しても、自分の指示したとおりのことをしない人間には雷を落とします。  こう言うと「国王タイプ」は人としてダメなように聞こえてしまいますが、そうでもありません。「国王タイプ」は人情派で人の失敗を大目に見てくれる人です。また親族を大切にする人でもあります。特に父親には大きな敬意を払っています。「商人タイプ」の社長にとって、父親は反面教師でしかない存在ですが、「国王タイプ」の社長は父親を尊敬して、父親の言葉に感動したり、父親からの教えを守ります。ゆえにあなたがいくら魅力的な提案をし、社長自身もそのとおりだと感じても、父親の考え方に反するものについては否定されます。ゆえに「国王タイプ」の社長の前で親父さんを否定するような言葉はご法度です。  例えば「先代社長は自由気ままにやってきたからよかったかもしれませんが、 2代目社長はその尻拭いをしなければならないから大変ですよね」。こんなことを言ったらたとえ正しいことであっても、すべてが破談になります。

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