あるダメ社長と共同で新規ビジネスをしようとしたときのお話です。 まずはマーケットの反応を見るために、テスト的に 300件だけダイレクトメールを出すことになりました。彼がデータを集めてタックシールを印刷する係、私がチラシを作成、封入しダイレクトメールを出す係です。しかしいつまで経っても社長から住所の印刷されたタックシールが送られてきません。そこで私はその社長に「早くダイレクトメールを出したいので早く送って頂けますか」と電話をしました。するとその社長は「すみません、今業者にやらせてるので確認してみます」とのことでした。 私は「タックシールの印刷なんて自分でやっちゃえばいいじゃないですか。 300件なら 10分で終わりますよ」と言うと、「こういう作業は社長がやるようなことではないと思って」と少しムッとしたご様子です。私は「そうですか。今回のチラシの三つ折りと封入は自分でやるつもりなんですが」とお答えしました。 うまくいくかどうかわからないような事業に、自社の社員を使うわけにはいきません。彼らには当社の製品を売るという重大な使命があります。 私はテスト的に何かやる場合には、必ずすべてを自分でやります。サイトの文言も、チラシの内容も、全部自分で作ります。サイトも最近まではずっと自分で作っていました。 世の中には面倒くさいことを何でもお金を使って他人にやらせる人がいます。確かに時間短縮にはなるのですが、事業についての知識を吸収することができません。チラシを作っているうちに、こう書いたほうがいいなという気づきもありますし、どんなダイレクトメールを出したら開封率が高いのかもわかります。 また、むしろ違う業種のほうに需要があるかもしれないとか、ユーザーの声なんていうものも作ったほうがいいかもしれないということも、チラシの封入中にふと思いつくのです。 すべて自分でやったからこそわかることもあるのです。人にやらせてしまうと、こうしたことに気づかないまま終わってしまうこともあります。
目次
コメント