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投資家から出資を受けるには?

 融資を受けて、ビジネスをさらに伸ばすためにより資金が必要な場合は、投資家から出資を受けるという方法もあります。  コロナ禍前はあまり馴染みがありませんでしたが、最近ではエンジェル投資家と呼ばれる方がずいぶんと増えてきました。  僕もエンジェル投資家として活動していますが、金融庁に登録もしている「適格機関投資家」でもあります。  この適格機関投資家はいわゆるプロ投資家で、金融資産 10億円以上を現在も運用している個人のみ登録でき、ファンドをつくることができます。  金融庁のホームページを見れば、適格機関投資家の名前が公表されているのですが、 170人程度いまして、そこにはエンジェル投資家として有名な方や有名な経営者も登録しています。  彼らにプレゼンをし、資金を獲得する方法も検討してみましょう。 エンジェル投資とは何か?  エンジェル投資とは立ち上げ初期の未公開企業に投資し、リターンを得る投資のことをいいます。  立ち上げ初期というのは、スタートアップ企業、もしくはベンチャー企業といいまして、簡単にいえば起業して数年も経っていない出来立てホヤホヤの会社のことです。  その企業に自分のお金を出資して、会社がうまくいった際にリターンを得る人たちをエンジェル投資家と呼んでいます。 エンジェル投資家に会うには?  エンジェル投資家に自社の事業計画をプレゼンしたいとき、どのように接触すればよいのでしょうか?  昔は知り合いのツテを使い、なんとか人脈をつくりながら紹介してもらいエンジェル投資家にたどり着くことがほとんどでしたが、今はインターネットで簡単に出会えるようになりました。  ネット検索で「エンジェル投資  マッチング」と検索すれば様々なサイトがヒットするはずです。有料のものや無料のものと様々ですが、僕の経験上では起業家の登録数が多いものがマッチングしやすいです。  また、 SNSでもプロフィールにエンジェル投資家と書かれている方も増えてきました。直接メッセージを送れば、返信がもらえるかもしれません。  実際に僕はメッセージがきて、初対面で面談して出資をしたこともあります。  また、最近ではクラウドファンディングでも出資を募集することが可能となっています。  株式会社 FUNDINNOが運営している「 FUNDINNO(ファンディーノ)」を中心にネット上で出資を受けられる仕組みがますます加速しているのもスタートアップ企業にとっては追い風になっています。  出資を受けたいなら、どれもまずは行動あるのみです。 ピッチイベントとは?  エンジェル投資家から出資を得る手法として「ピッチイベント」に参加するという選択肢もあります。  ピッチイベントとは、スタートアップ企業が自社の強みや将来性について投資家にプレゼンをし、資金を獲得するのを目的としたイベントのことです。  複数の企業が登壇してプレゼンを競う形式となるため、きちんとした事前準備が必要となります。  ピッチイベントは、ネットで検索すれば様々なイベントが出てきますので、自分の事業に合いそうなイベントに参加するといいでしょう。  最近は海外に進出できるような規模感のビジネスや、 SDGs系で特に脱炭素を絡めたビジネスは資金が集まりやすい傾向にあります。  エンジェル税制を利用するエンジェル投資家から出資を集めるために、投資家にとってメリットがある「エンジェル税制」を使えるように設計するのも一つの手です。  エンジェル税制の優遇措置を受けるためには、基準日において企業要件と個人投資家要件をすべて満たす必要があります。  簡単にまとめると以下の要件があります。[企業要件]

第 1要件:特定の株主・株主グループの持株割合が、「特例を除き」 5/ 6を超えないこと第 2要件:大規模法人の所有に属さないこと第 3要件:未上場の株式会社であること第 4要件:中小企業であること第 5要件:新規性、成長性が見込まれる企業であること ①研究者・新事業活動従事者が 2名以上存在すること ② C F計算書の営業 C Fが過年度全てにおいてマイナスであること ③試験研究費等が収入金額の 3%ないし 5%を超えていること ④売上高成長率が 25%を超えていること ⑤優遇措置 Aは設立経過年数が 1年未満 ~ 3年未満を対象とし、優遇措置 Bは設立経過年数が 1年未満 ~ 10年未満を対象とすること[個人投資家要件]第 1要件:個人投資家が、金銭の払い込みにより新規に発行した株式を取得していること第 2要件:個人投資家が、同族会社の判定の基礎となる株主に属さないこと  難しい用語もあり手続き自体も煩雑で面倒なのですが、エンジェル税制が使えれば投資したいといってくるエンジェル投資家は間違いなく増えます。  ここを乗りきれれば資金調達もより加速することでしょう。 専門家に依頼する  エンジェル税制の申請をしたいがやはり難しいという方は専門家に頼む方法もあります。  そもそもなぜエンジェル税制の申請が難しいかというと、申請パターンが9つもあり、満たすべき要件が異なれば申請パターンや申請書類が異なることや、満たすべき企業要件は 11個、さらに個人投資家要件が 8個、提出書類は約 15種類あるため、複雑かつ多岐にわたることが要因です。  このため最初から申請を諦める企業や、申請しても途中で申請を断念する企業も多いのがエンジェル税制の特徴で、申請を考えている企業のうち申請に成功したスタートアップは 4割程度と言われています。  自分では難しいのは当たり前の制度ではあるので、どうしても資金調達をしたい場合は専門家に頼むことも視野に入れておきましょう。 エンジェル税制を利用した投資とは?  無事にエンジェル税制の対象となる企業となれれば、富裕層の投資家から出資を受けるチャンスが間違いなく広がります。  僕が運営している会員制のレストランにも投資部という部活があるのですが、やはり投資対象がエンジェル税制対象の企業のみという方も多いです。  なぜそうなるかというと、エンジェル税制を使えると節税をしながら出資することができるからです。  どういうことかというと、エンジェル税制が使えると、税金の優遇措置を受けられます。  その中で、税金が控除となる項目があり、総所得額の 40%か 800万円のどちらか低いほうを選択できます。  つまり所得が高い人は元々税金で 800万以上支払うお金をエンジェル税制を使えばその税金分のいくらかを出資にまわせるためお得というわけなのです。  例えばあるミシュランで星付きレストランのシェフが独立したいとして投資家を頼ったことがありました。投資家もシェフの作る料理に惚れ込んでいたこともあり、まわりの投資家を巻き込みお店を出店させました。その時のスキームでエンジェル税制がうまく使われていました。  投資家で年収が高い方を 10名程度集め、税金を払う代わりにエンジェル税制を使ってシェフの会社に投資するように促したのです。  投資をした分の配当をどうするかなども調整して(予約困難店になっても予約できるなど)、見事にお店ができました。  この例でわかるのは、投資家にとってもエンジェル税制はお得であるということです。  こういう理由もあり、エンジェル税制の対象企業になることさえできれば投資される確率が上がるのです。

黒字社長のルール ⑬エンジェル投資家と良い取引ができるようになるためのキーワード「エンジェル税制」。しっかりと理解し、お互いに WIN-WINになれる関係を築く。

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