求人広告を活用すると、最近では特に年配の方からの応募が多い印象があります。 もちろん新卒採用は大企業の多くが一斉に募集しており、新卒だけが利用できるプラチナチケットといわれていますから、中小企業の求人には新卒の応募が少ないのは仕方がありません。 特に日本では、大企業からベンチャー企業への転職はよく見かけますが、ベンチャー企業から大企業への転職は相当優秀な人以外はほとんど見かけません。 その意味でも新卒ならば一度は大企業に就職して勉強するのは有意義な気がします。 そんな市況の中、中小企業に応募をする中途の方はどんな方なのでしょうか。 社長の目利きが会社を成長させますので、様々なパターンを頭に入れておきましょう。 まず、中途採用に応募してくる方で 50歳以上の方は、よく吟味する必要があります。 基本的に 50歳以上の方はよほどの実績がある方を除くと転職市場では人気がなく、転職活動に苦戦しています(図 9参照)。 転職活動にはエージェントという転職を斡旋するチームがあるのですが、彼らは人気があり年収が高くても採用される人材を担当できるように動いています。 彼らは会社に人材を紹介し、その人材の年収の 20 ~ 30%の手数料を利益としているからです。エージェントがつくパターンとしては、大企業を早期退職された方やベンチャー企業の役員でエグジットされた方などが多いです。 逆に中小企業でリストラされた方や解雇された方、転職回数がやたらと多い方は採用される確率が低いため相手にしません。 その意味で、「 50歳以上でエージェントがついていなく、自ら応募をしてくる方」は確率的に会社の理想とマッチしない可能性が高いのです。 50歳を超えていて社会経験が長く、一見すると素晴らしい人材のように見えますし、そのように演じることができる方もいます。 短時間でその人の本質を見抜くのは、社会経験が浅い社長では難しいと思います。 もちろん、人材としてぜひ入社してほしい方もいますが、まずは背景をよく理解して見極めるようにしてください。 基本的にエージェントを通して採用したほうがリスクを抑えた採用が可能ですが、エージェントを通していても良い方がすぐに見つかるわけではありません。 また手数料もバカにはなりませんので、予算との兼ね合いも重要となります。 いろいろと検討して自社での直接採用を選択する場合は、転職理由から判断することが大切です。 転職希望の方は、前職を辞めた理由があるかと思いますが、「会社の雰囲気が合わない」「会社の役員が無能で活躍できない」といった方はあまり好ましくありません。 また、「新しい何かをしたい」という方も若い方なら理解できますが、 30歳を超えて自分の積み重ねたものを発揮できずに新たに学びにきたなら会社は学校ではありませんのでやめておきましょう。
経験上、転職採用でうまくいったケースは「給与」で問題があったケースです。 前職ではどんなに売上を上げても給与がさほど上がらずに、これでは将来が心配で転職をしたいという方は当たりかもしれません。 またそのような方で前職が同業に近い職種の場合は活躍してくれる可能性が高いです。 以前経営していた会社でも、同業の会社の経営が傾き、将来を考えて当社に応募してきた方が数名いました。 面接も同業だけあって、何をどこまでできるのかは数回の質問ですぐ理解できましたので、これはチャンスだと思い全員を採用しました。 彼らが入社してすぐ即戦力として活躍してくれ、数億円以上も売上を伸ばしてくれたので本当に良い採用ができたと思っています。 これは、同業の経営が弱っているときによく起きる話で、僕の会社だけではなく、クライアントの会社でも同様なことが起きていますので、同業の状況は常にウオッチしておくとよいでしょう。 中途採用の働き方 中途採用をした優秀な社員が働きやすい環境を整備しておかないと、能力を発揮できない場合もあります。 中途の社員は、早く自分のポジションを確立しようと躍起になっていることが多いです。 例えば、部署を任せたら、部下に結果を出させるために厳しく指導をしたり、自分でも結果を出すために遅くまで残業したりもします。 これで結果が出るならよいのですが、結果が出ないと会社全体の雰囲気も悪くなりますので、中途採用をしたら、会社のルールや文化を擦り合わせる時間を必ずとるようにしましょう。優秀だから丸投げして大丈夫だろうと判断してしまうと、さすがにどんな優秀な方でも迷ってしまいます。 僕がコンサルティングに入った現場では、優秀と思った中途採用の方が機能していないパターンはこのパターンがほとんどでした。 社長自らが指揮を執り、まずは働きやすい環境を整えるようにしましょう。黒字社長のルール ⑰即戦力の中途採用で失敗しない選び方、「給与がもの足りないから転職したい」は入社後に活躍してくれる可能性が高い。
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