果たして、病のない社長というのはどのくらいいるのでしょう。ある社員が、面白いアイデアを考えて社長に提案しました。しかし社長は、その提案内容をすべて聞く前に、「うちの会社にはそんな金はない!」と一蹴してしまいました。
それでもその社員は諦めず、会社をよくするためにさまざまな提案をしますが、社長は笑いながら相手にしません。
そのうちに彼は、なにも提案しなくなりました。
社長という役職は不思議なもので、会社を背負う立場のため、その大変さのせいか「自分の考えが正しい」という思い込みが強くなります。
さらに「オレの気持ちなどわかるはずがない」という思いが強くなります。
また、自らが上だという意識が強いために、なかなか社員の意見を取り入れられなくなるのです。
相手が経験の少ない社員ならなおさら、わかるわけがないと否定してしまいます。
否定され続ける社員は、社長にはなにを言っても無駄だと諦めてしまい、結果、社長を否定してしまいます。
この社長を否定する考え方が社員に伝染してしまい、やがて諦めに変わってしまいます。情報というものは不思議なもので、否定する者には正しい情報が集まらないしくみがあります。
この例の場合、たとえ社員が提案したものが会社にとって不必要な情報であったとしても、懸命に会社のことを考えた提案なのですから、社長は簡単には否定せず、「ありがとう、検討してみるよ」と答えたなら、提案した社員にとってこんなに嬉しいことはないはずです。
すると、会社内の雰囲気や士気が大きく変化します。
よく、さまざまな会社に出向いて感じることがあります。それは会社内の雰囲気です。社長が不機嫌、しかめ面をしている会社には、いつも緊張感が走り、あまり笑顔がありません。半面、笑顔でいる社長の会社は、とても明るい雰囲気を持っています。このようにトップの姿は会社に必ず反映し、よくも悪くも感染は広がっていきます、
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