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「孤独という病」を治す

「社長という病」は、金銭面さえ解決できれば解消すると思いがちですが、お金だけの問題ではなく、「孤独という病」もあるようです。これは、「誰にも

理解されない、されていない」と思い込んでしまうことから起こります。  私の顧問先であるインテリア会社の社長は、この「孤独という病」を次のようにクリアしました。「私も、ずいぶんと酒に溺れた時期がありました。酔うことで気を紛らわし、現実から目を背けていたようです。飲み屋に行けば、社長さんと呼ばれ、お金を使うからでしょうが、どこへ行っても優しくしてくれますし、なによりも気分がいい。甘い言葉は蜜の香りといいますが、つらい現実を忘れさせてくれるのです。  あるとき、友人からこんなアドバイスをもらいました。それは、とても耳の痛い助言でした。『お前は、逃げ場を間違えている』  というのです。確かに私は現実の厳しさから逃げていました。『逃げる場所は仕事場だよ、会社だよ』  私は会社に逃げ場などないと思っていました。『社員たちに一度、お前の寂しさや孤独感を話してみたらどうだ?  愚痴をこぼしてもいいだろうし、悩みを打ち明けたってかまわない。ただし、本当のことを話してみなよ。お前は、いい格好しいだ。もう、そんなに突っ張らなくても、肩ひじを張らずとも、自然に接してみたらどうか。それでも駄目なら、社長をやめるんだな』  私は、その友人の言葉に従うことにしました。その理由は、なんとか現実を打破したい、自分を変えたいという願いがあったからです。そして、私は、本音を社員たちにぶつけました。毎日がとても苦しく、つらいということを。  すると社員たちは、私を馬鹿にするどころか、真剣に耳を傾けてくれたのです。その日から社員たちの目の色が変わり、会社の業績がみるみるうちに伸びてきました。私は、それ以来、会社と仕事場に逃げるようになりました」  誰にも、理解されない、されていないと嘆き続けるよりも、思い切ってその気持ちを社員たちにぶつけたところに、解決の糸口がありました。社員たちは社長の本心、本音を聞くことによって発奮したのです。  社長が会社や社員を逃げ場としたことで、彼らは社長のことを理解するようになり、社長は社員たちのことを理解できるようになりました。  そもそも、社長と社員がお互いに理解できないような会社は、存在意義などないのかもしれません。

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