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会社をつぶさずに、お金を回せる社長は、銀行のほうから営業にくる、そんなテクニックを知っている。

経営者、特に中小企業の社長は、銀行に対して過剰にビビリだと感じます。

前述したように、金融機関も1つの企業であり、しかも現在の金融機関は大は大なり、小は小なりにきわめて厳しい経営環境に置かれています。

超低金利時代が長く続いているため、銀行の利益構造は成立しづらくなりつつあり、資金需要もしだいに細くなっているという実情もあります。

そのうえ、超金融緩和で資金はダブついているのです。

少子高齢化による市場の縮小、人手不足、後継者不足で廃業も多く、将来の貸付先が激減していくであろうことを肌身で感じています。

ですから、現在、どの金融機関も躍起になって新規の貸出先を探しまくっているのが実情です。

そうした事情を知っておき、思いきってこちらから平身低頭で融資を依頼するというスタンスをやめ、銀行のほうから「ぜひ、当行とおつき合い願いたいのですが……」と営業にやってくる、そんな企業になろうという気概をもつべきです。

いまはその好機だと考えましょう。

銀行が新規の営業をかける先は、それまで取引実績のある優良企業に紹介されて、あるいは、帝国データバンクによる企業の点数評価、ネット情報などのさまざまな情報を合わせて見当をつけていることが多いはずです。

こちらから帝国データバンクに情報を提供した結果、銀行からの営業が増えてきた得意先もあります。

また、ちょっとした縁でもいいから、取引したい銀行と関係がある優良企業とつながりがあったら、ぜひ、紹介してほしいと頼んでみることです。

こうした積極性は必ず、相手を引きつけます。

❖〝お金を寄せて〟お金回りのよい企業だと印象づける いま取引のある銀行における自社の評価を上げて、銀行のほうから自社に足を運んでくるような企業にしていくという方法もあります。

私はよく「その銀行にお金を寄せなさい」といっています。

「お金を寄せる」とは、口座のお金がよく動いている様子を見せること。

具体的にいえば 1000万円、 2000万円、 3000万円とその口座にしょっちゅうお金が入金される。

それを引き出して、少しおいてまた振り込む。

それでもいいから、その口座にお金がよく集まっているように見せるわけです。

3000万円、 5000万円と大きな金額の定期預金をつくり、「あ、この社長は、うちの銀行をよく使ってくれている」という印象を与えるのも効果的です。

前に、借入銀行に定期預金をするのはまずいと書きましたが、半年か 1年程度の短期定期預金なら、問題はありません。

こうして、いい取引先だと思うようになれば、銀行のほうから「一度ご挨拶に伺いたいのですが、いかがでしょうか?」と連絡してくるはずです。

▼いま、銀行は取引先を求めている。

口座のお金を盛んに動かす、大口定期をするなど、銀行から見て魅力のある企業であることをアピールしよう。

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