とはいえ、リスケは、経営が厳しくなったときには〝頼れる〟方法の1つであることも事実です。
リスケも戦略的に行えば、一時的にせよ、資金繰りが繰り延べされ、〝ほっと一息〟つけます。
この間に経営の本格的な立て直しに向かい、具体的な方策を進めるならば、リスケは十分に有用な経営施策の1つになり得ます。
以下の3つは戦略的なリスケを行うポイントです。
①リスケの前に融資を申し込む 銀行には初めに「リスケ」ではなく、「追加融資」を申し込みます。
「融資していただけなければ、リスケしかできなくなります」という論法が含まれています。
経営計画書と資金繰り表をもとに銀行にかけあっても、もちろん、経営状態が厳しいことは銀行に知られているので、融資は受けられないでしょう。
銀行側も取引先の倒産は困るので、「では、リスケはどうでしょう。
リスケなら応じられます」といってくるはずです。
相手が持ち出した方策ならば、その後、追加担保や金利の引き上げなどをいってくる可能性は低くなります。
仮にそれらを求めてきた場合には、勇気をもってきっぱり断ればいいのです。
②返済額をできる限りゼロにしてもらう 毎月の返済額が 100万円だったとします。
これがきびしい。
すると、真面目な社長は「毎月の返済額を半分の 50万円にしてください」と依頼します。
しかし、 50万円ぐらい減額してもらったところで、焼け石に水、ではないでしょうか。
ですから、思いきってこう交渉するのです。
「毎月の返済額をゼロにしてください。
そうでないとお金が回りません」と主張するのです。
もちろん、そう主張するだけの復活するための事業計画を見せます。
つまり、この資金がないと会社を構造改革して再生できないというストーリーをもった計画が必要になります。
いうまでもなく、こうした交渉のときには借り手側の社長はあくまでもお願いする姿勢を示し、間違っても上から目線の物言いや開き直ったような態度はとってはいけません。
③リスケ後の余分な資金をプールしておく 考えたくはないでしょうが、リスケをしても会社を立て直せなかった場合も想定し、対策を講じておきましょう。
多少でも返済が楽になり、運転資金に余裕ができたら、それはちゃんとプールしておくべきです。
今後、何をする場合にも「資金(お金)」がなければ手も足も出なくなると肝に銘じておいてください。
▼「リスケ」をする前に、この3つのポイントをしっかり頭に入れておく。
そして銀行の意向どおりにならず、あくまでも自分のペースで交渉を進めていく。
コメント