鬼 100則 25経営は「社長と社員との格闘技」だ 『ドイツには、パートナーシャフトという考え方がある。 一言で言えば、「個人や人間を中心としたよりよい社会、よりよい人類社会を作りあげよう」という一つの目的のために、労使が共同し、研鑽していこうとするグループ(企業体)のこと。 労使は対等のパートナーであり、企業の中に共感と信頼を基礎にした新しい人間関係を作りあげ、真の共同体(ゲマインシャフト)を築いてゆく』 篠田雄次郎先生(上智大学・故人)の言葉である。 現実には、両者間にはいろいろな溝がある。 特に企業の初期の段階では、社長も社員も経験不足で、軸が定まっていない。 そんなとき、トラブルをきっかけに互いに不信感を抱いたりして、溝が深まる。未熟な社長が、未熟な社員とやり合うのでなかなか噛み合わない。 いつも対等にやり合っていたら、両者間で不毛な戦いが永遠と続く。 社長という立場、肩書きで相手を負かしたのでは社員に不満が残る。社員と、人格は対等、大切なパートナーというスタンスで、社員と正しくやり合うのだ。 話し合いのとき、多くの社長は会話の 7割以上を独占してしまう。ここでも社員の不満が残る。 社長が社員を言い負かして、常に勝ち誇るといった古い体質からはもう抜け出したい。 経営は人次第。この大切な人材にいかにストレスが少なく手応えを感じながら、働いてもらうか。いや、共に働くのか。 経営とは、社長と社員との格闘技だ。この戦いに勝つとはどういうことなのか。それは、社長の思いが社員に伝わり、社員の思いが社長に伝わり、価値観を共有しながら、両者が互いに手を携え前進している、ということだ。 そういう意味で、非常に奥の深い難しい格闘技だ。
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