鬼 100則 31今はいつでも途中形 経営人生は浮き沈みの連続だ。 思い通りにいかなかったり、ときには想定以上の成果が舞い込み絶頂の一時。だが、これも長くは続かない。次第に、次のどん底期に向かう〝芽〟がではじめるのだ。 大きな夢、志、長く続いた苦しかった日々の結果、やっと手にした成果。 東京進出、 ○番目の子会社、支店数 2桁、ついに社員数 3桁、社長年収 1000万円実現、経常利益も 1000万円の大台に、さらに 5000万円台を目指すなどなど、格好いい言葉や数字が目の前で躍る。 頭の中をこれらが巡るうちに、多くの経営者は久方ぶりに手にした勝利の美酒に酔い、経営者としての、本来のスタンスに狂いがではじめる。 複数の外部団体への入会。皆の前でのスピーチの回数が増え、もっとリーダーとしての箔をつけたいとの思いから社員にハッパをかける。 そこそこやった安堵感と共に多くを手に入れた達成感から、自分をほめてやりたいという欲求に駆られ、気づかぬうちに経営者の目線がこれまでの地道なものから、外部から見た華やかなものへとシフトしていく。これも経営者の〝性〟の一つである。 次第に内部に抱えていたさまざまな問題が噴出してくる。そこに輪をかけるように外的要因に潜むリスクが顕在化しはじめ、業績悪化の兆しが出てくる。 そんなときにも社長が心すべきは、業績がどんなに良くても悪くても、「今はいつでも途中形」ということだ。 大切なのは今に一喜一憂しないこと。 1カ月 ~ 1年経てば、どんな出来事も所詮、過去の歴史の 1ページにすぎない。だから、「今はいつでも途中形」なのだ。 社長は、業績の良し悪しにかかわらず、折々に、自分の現状から抜け出し、鳥瞰図を見るように、天空から自らのポジショニングをクールに見下ろしてみることだ。 そして、当初の志を忘れずに、熱い思いで社員と共に、ただただヒタヒタと前進あるのみなの
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