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35  メモを取って戦略を練る

鬼 100則   35メモを取って戦略を練る  私はよくメモを取って戦略を練る。間違いなくメモ魔だ。これは、若い頃からの〝人並はずれた弱い記憶力〟に由来する。のちに、記憶力の弱さは肥厚性鼻炎に原因することが判明。さらに、若い頃からの脳腫瘍もその一因だとして、自分を納得させてきた。その欠点を補うかのように防衛本能が働き、自分はとんでもないメモ魔となった。  カバン、机上、胸ポケット、さらにはトイレ、寝室、車の中など、至るところにメモ用紙とペンが用意されている。ベランダでボーッと景色を見ているとき、大好きな温泉にゆったりつかって体を伸ばしているときなどに次々とアイデアがわいてくる。それを溜めておくのにメモは欠かせない。  いい考えというものは突然ひらめくが、他のことにちょっと注意を奪われた隙にサーッと忘却の彼方へと追いやられてしまう。だから、ひらめいた途端、何はさておき単語だけでもメモをすることにしている。  メモの題材でアイデアの次に多いのが、忘れていた事柄。これは歩いていたり、電車やトイレの中で突然思い出す。すぐさま、メモに書く。  メモの材料は至るところにある。電車の中吊り広告などにはヒントがあふれている。いじっているスマホにもメモの情報が豊富だ。メモがどんどん溜まれば、これをどんどんまとめ、どんどん捨てる。この繰り返しの中から、アイデアが次々と浮かんでくるのだ。  アイデアはとんでもない夢実現のヒントになる。経営の将来構想というグランドデザインを描く上で、経営者には妄想力が欠かせない。将来のありたい姿を、風呂に入る前や就寝前、飛行機に搭乗する際などに妄想する。脳内スイッチが入り、メモに書いたさまざまなアイデアが、脳の回路を突き合いながら構想となって膨らむ。  私のメモは、事実を記したものから、次第に考え方のヒントを中心としたものに変わった。常に問題意識を持ち縦横無尽にシミュレーションした結果をメモしたからである。絶えざる未解決テーマとの戦いにおいては、解決法や必要とされるものの探索が課題だが、それには日頃の問題意識が要となる。  今やメモは、備忘録から思考のための戦略ツールに進化した。

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