鬼 100則 68レイバースケジューリングで危機を脱する 関東のある会社でクーデター発生。 「3月末日までに社長一族全てが辞任しないなら一斉に退社する!」 この要求を呑まなければ会社は倒産するかもしれないと、 SOSを発信する塾生が、夫婦で何度も訪ねてきた。 資料を提出してもらい精査した。一番重要なのは組織表からの分析とデータ。すると、だんだん実態が浮き彫りになってきた。 何としても倒産だけは避けたい。追い詰められた社長の願いを叶えようと知恵を絞る。 そこで、伝家の宝刀〝レイバースケジューリング手法〟で、誰が何をどのようにどれほどの時間をかけて行っているかを分析したのだ。すると、クーデター参加者の人件費が全体の 80%以上を占めることがわかった。もしこの人件費をぶっとばすことができたら、夢の人件費 1掛け戦略が実現するのだ。そこで、まずはクーデターを起こした社員全員に希望通り退社してもらう。 運のいいことに 1人の優秀な 007(スーパーコンサルタント)が月に 1 ~ 2回の契約で活躍してくれていたので、週 1 ~ 2回来てもらうことにした。さらに 2人目の 007と契約して、月に 1回、年 12回指導してもらう。 2人目の 007は何を隠そうこの私だ。 3月末にクーデターを起こした社員を一斉に退社させ、4月、5月、6月の 3カ月で新たに社員をかき集めれば何とかなるのではないかと計算。このシミュレーションによれば総人件費の 80%が削減される。だから、売上が 3 ~ 4割落ちても半年持ちこたえればなんとかなる。4月から毎月売上は急降下。その間、社長と 007が活躍し、少しずつ社員・パートの補充を続けた。 大きなつかえがとれたのか、社長は経営面で実力を出しはじめた。優秀な 007が週 2日勤務にシフトしてくれたことも大きかった。新入社員にも素晴らしい人たちが次々と加わってきて、新しく生まれ変わった新体制で今後の躍進が期待された。 そして決算を迎えた。なんと過去最高益。シミュレーション以上の大成果だった。会社が大ピンチに陥った際に、数々の決断を迫られ、見事に会社の危機を乗り切った社長と奥様に大いにエールを送りたい。
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