鬼 100則 79ナンバー2は最大のリスクと心得よ あえて言う。ナンバー2の存在は会社の最大のリスクであると。 多くの経営者が、自分の自信がない分野で力を発揮し、会社を成長させてくれるナンバー2に大きな期待を寄せる。ナンバー2は社長の期待を知り、力を尽くし成果を上げる。 するとナンバー2には「社長ができないことを自分がやっている」という自信が次第に芽生える。その自負が、「自分がいないとこの会社は回らない」という感情に変わる。 何年かあとには、「彼さえいなければ」と考えるようになる経営者は少なくない。 社長からは「自分がトップであるかの如く振る舞ったり、社長の発言を陰で否定したりするようになった」と、悲鳴のような声が聞こえてくる。しかし、ナンバー2、社長、どちらが悪いわけでもない。ナンバー2というポストが、彼を変節させるのだ。「ナンバー2の性」なのだ。 社長が自らしなくてはいけない仕事、すなわち会社全体はもとより、個々の社員に目を配り、判断し、自らの熱い思いを会社の隅々にまで浸透させるという大切な仕事。この仕事を安易に他人に任せたことが原因だ。ナンバー2を暴走させ、ナンバー2自身の成長さえも止めてしまったのは、他ならぬ社長なのだ。 これは、社長にない強い営業力により、ナンバー2の売上が、会社の売上の大半を占めている場合や、代替の利かない ITや経理の責任者である場合に起こりやすい。 もちろん、世の中には素晴らしいナンバー2も数多く存在する。しかし、発展途上の中小企業では、このような傾向は 6、 7割の確率で当たっていると思う。 では、ナンバー2問題を防ぐにはどうすればいいか。社内のナンバー2にあたるポストを 3人分作り、 1人に権限を与えすぎないことだ。ナンバー2の立場に安住することなく、 3人が切磋琢磨し、より成長できるような組織の環境にするのだ。 社長は彼らの思いとパワーをテコに、彼らの力を存分に発揮させれば、会社は躍進する。ナンバー2に任せてしまうのではなく、社長自身が会社の「核」として発信し続け、求心力を保ち続けるのだ。そうすれば、ナンバー2ほど頼りになる人はいないという、健全な構図が作っていけるのだ。
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