鬼 100則 88戦略人事ボードで超見える化を実現 30名 → 50名 → 100名と、 2〜 3年ごとに倍増。社員が急速に増えだした。 1人 1人の社員との接点の密度が気になる。 社員が 10 ~ 20名の人手不足のとき、あれほど頼りにしてきた社員たち。そんな社員の数が 50名を超す中で、彼らとの接点が少なくなるのを恐れて独自開発したのが「社員接点表」だ。さらに 100名に近づく中で、社員の名前が覚えられなくなってきた。 そんなとき、台湾の地方銀行で頭取をしている社員の親類を表敬訪問した。 30数年前のことだ。アルバイトで入社して総経理(社長)にまで昇りつめた Aさんの社長室には、各支店の行員さんの情報が顔写真つきでボードに貼られていた。これを目にした瞬間にピーンとひらめき、帰国後開発したのが〝戦略人事ボード〟だ。 社長室の横に一般社員は入室できない戦略室を作った。戦略を練るための特別室である。壁の 2面全スペースを使って、現在の、そして次の出店時の、さらにその次の出店時の理想とする人事配置図をマグネットシール製のカードを使って壁に貼りつける。壁紙は磁気を含む磁気シート。着脱はシンプル。カードには社員個々の顔写真と個人情報が暗号化されている。 必要に応じ、又は時間のあるとき、声をかけ合って戦略室に集まり人事戦略を練る。ボードを見れば、いつ、どの店の、どの部門にどんな人が不足かもしくは余剰かが、一目瞭然だ。 新店の店長を誰にするかについて、候補があがる。だが、 1人移動すると、そこへの穴埋めが 1人必要となる。既存店の店長から 1人抜擢して新店大型店の店長に据え、その穴埋めに既存店の副店長がノミネートされる。その副店長を早めに店長会議に参加させるなどしながら人材を育成していく。 このような会議を何度か開いている内に、やがて全員の顔と名前、個人情報が一致してくる。そうした話し合いを重ねるごとに、幹部と個々の社員との距離が狭まり、昨日も会って話をしたかのような錯覚に陥る。〝戦略人事ボード〟が社員個々の可能性をあぶり出してくれるのだ。さらに、幹部も社員のことを十分理解した上で人事異動にかけられるので、大幅なミスマッチを防げる。 見える化で大きな力を発揮してくれる〝戦略人事ボード〟。ぜひ導入をおすすめする。
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