鬼 100則 91チャレンジポスト これはすごい制度だから、ぜひとも即導入して欲しい。 昔の訪問販売時代には、「よく売る人」が店長だった。 1店舗に社員 3 ~ 4人で、トップセールスの売上で店の成績が決まった時代の話だ。しかしときと共に、店長選抜の基準は「店舗売上高」に少しずつシフトした。さらにときが流れ、「マネージメント力のある人」を店長の基準にした。予実管理、在庫管理、パート・社員の健康・出勤管理、近所・顧客とのトラブル交渉など、店長の仕事は多岐にわたる。 店長の役割が大きく変わったちょうどその頃、事件が起きた。 ある店で、若いマネージメント力のある人を店長に抜擢した。彼は力を発揮。だが、その部下の 10歳も年上のトップセールスの気持ちは複雑だった。 店長不在のとき、仲間にこんなことを言ったらしい。 「あの店長は若すぎてお客様のことがわかってない。俺が店長ならもっとうまくやる」と。 店長不在をいいことに日頃の鬱憤を仲間にぶつけたため、店内は騒然となった。トップセールスで声が大きいだけに、その影響は大きい。 そこで私が考えついたのがチャレンジポストだ。 その古参に「店長をやってみるか?」と声をかける。「ただし、チャレンジポストなので、 3 ~ 4カ月で降りてもらうので家族の誰にも言わないこと」も約束してもらう。しかし、彼は喜んで店長を引き受けた。 だが、それから 2カ月後、彼は「店長がこんなにしんどいとは知らなかった。もういいです。降ろしてください。私はやはり売りが好きです。売って売って売りまくります」と訴えてきた。彼の中から若い店長への不満はなくなり、つかえたものがとれたようにセールスに邁進。 他方、チャレンジポストで 3カ月経っても降ろす必要がなく、そのまま 10年間も店長をやり続け、その後部長になった者もいる。 出世意欲という社員の思いを汲みながら、彼らの心に刺さっているトゲを抜いていけば、今度は水を得た魚のように社員は活躍する。 チャレンジポストは魔法の仕組みだ。一度、試してみたらどうだろうか?
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