鬼 100則 92べクトル会鍛え抜いた社長の懐刀集団を作れ 会社を活性化させ、 1人 1人の力を伸ばすとっておきの方法に〝ベクトル会〟がある。 これは部長課長などの役職とは関係ない社長直属の組織である。私が期待を込めて全社から選び抜いた精鋭たちのグループだ。彼らに託す思い。それは社長とベクトルを合わせ、会社の重要なテーマに対して共に戦うこと。部署や役割を越えて選ばれた彼らは、社長からの期待を一身に背負う軍団である。ネーミングも彼らから公募して決定した。 当然、〝ベクトル会〟のメンバーは社長の思いや夢を共に実現するために、そのあふれ出んばかりのやる気とエネルギーで重要テーマに取り組む。 例えば新規事業への参入をする際、まず社長が時間をかけ念入りに書きあげた青写真を〝ベクトル会〟にかける。他の社員へは他言無用だ。〝ベクトル会〟メンバーは、人知れず社長と共にその業界のことを調べあげ、商材について探求し、立地を探る。事情があって社内に隠したまま、新規事業を開業したことすらある。 〝ベクトル会〟のメンバーは、担当する業務を十二分に全うしている人から選び出す。彼らは当然、通常業務を不足なく行いながら新規事業を手がけることとなる。従って、現状の仕事について 80%の時間で成果を出せるような仕組みを構築し、残りの 20%で第 2のミッションに挑戦することになる。 本業で給料を支給しているので第 2のビジネスは無給。結果、人件費の 1掛け作戦が実現し、夢の P/ Lが完成する。 社長と共に何かおもしろいことをはじめたい、それに関わりたいという熱い思いで集まったメンバーたち。こうしてスタートを切った〝ベクトル会〟主導の新規事業が、成功しないわけがない。既存事業以外から儲けを出すのだから、当然会社の利益が上がる。予算達成すれば毎年、特別ボーナスとして分配されるのだ。 だが、〝ベクトル会〟のメンバーは定住制ではない。私が、彼はもう……と思えば、メンバーから外れてもらう。外れた彼は、またその熱い場に戻ろうと再度奮起する。〝ベクトル会〟はその場に選ばれた者はもちろん、社全体の成長を促すのだ。特に選ばれなかった部課長には緊張が走る。 社長の魂を社員にぶつけろ。社員の魂に引火させろ。
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