鬼 100則 95社員の心に寄り添え 社員と絆で結ばれ同志となったとき、社長は万人の軍団を手にしたことになる。 社長が志を大切に持っているように、社員にも夢がある。だから社長は自身の社長としての夢の実現だけでなく、社員の個々の夢にまで心を配るべきだ。 私の主宰する大坂塾では 25枚の「見える化シート」を配布して、講義をスタートさせる。その内の、実に 5ページを占めるのが、社員各個人に寄り添うテーマだ。 ①個々の社員の基礎データ:現状と 2 ~ 4年前とあとの権限の範囲、年収。計画と実績の対比。その計画に至るまでに克服すべきテーマと仕事の範囲。 ②社員個々の成長策:ミスマッチを防ぐため、上司が本人と相談しながら決める。本人の期待が大きくなり、計画的な成長が期待できる。 ③社員接点表:個々の社員と 1カ月間に何回接点を持ったかのチェック。それは会議の席上か個別か、立ち話か電話かメールか。約何分間か。気になったことは何かなど。 ④退職者の辞めた理由:退職者の中で辞めて欲しくなかった人に接触。辞めた本当の理由を聞き出す。退職済みのため、対等の立場で辞める前に言ったこととは異なる本音が聞ける。実はこれらが会社の改善テーマであり、会社躍進のキーワードの可能性が大である。 あるとき、ある店のトップセールスマンの売上がストップした。店長に聞くと「あいつ最近全然やる気ないんですよ」と言う。気になるので、昼食に誘って話を聞いた。 1時間も経ってやっと理由が判明。 「彼女に振られて、何もやる気がしない」。若い彼にとって、彼女を失うことは、全てを失うほどの重大事。売上などのテーマは二の次なのだ。私は「これをチャンスに営業にのめり込んで、新しい彼女に、オレはトップセールスマンだと胸を張れる、目の輝いた男になれ!」とハッパをかけた。 翌月から再び彼はトップセールスの座に返り咲いた。 叱咤激励するだけでは足りない。社員 1人 1人の本当の思いに心を寄せ、彼らの喉に突き刺さっているトゲをとってやれば、彼らは生き生きと活躍してくれる。社員あっての社長であり会社だ。ゆめゆめ忘れるな。
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