鬼 100則 99社員の退職を社内見直しのチャンスとして捉えよ 「社員が退社してしまった」と、がっくり肩を落として報告してくる社長がいる。 これまで大切に育て、期待をかけていた社員の退社は特に身にこたえる。その気持ちはわかる。しかし、そこで落ち込んでいる暇はないし、落ち込む必要もない。 こんなとき社長の多くは、慌てて人員確保に走ってしまう。仕事に影響が出ないように、なるべく早く新しい人を採用して、辞めた社員の穴を埋めようとするのだ。だから、すぐさま総務にハローワークへの依頼を指示し、人材募集のサイトをチェックさせる。 でも、これは間違っている。まずやるべきは、レイバースケジューリングだ。辞めていくA子さんのしていた仕事を徹底的に分析し、まずは最小単位で一覧表にして精査すべきだ。 すると、 10項目の仕事の中の重要度の高い部分を 3、 4人に分配できるのではないかと気づく。意外かもしれないが、辞めた社員の仕事は、半分近くカバーされてしまうのだ。 カバーできずにはみ出した仕事は、辞めた社員よりも時間給が低いアルバイトに任せる。 辞めたA子さんがきっかけで、レイバースケジューリングを進めることができるのだ。残った社員に、これまで任せていなかった仕事を割り振ることで、社員教育を大いに進められる可能性もある。 1人の退社という、日常的ではないことが起きたとき、これは神から与えられた「会社・組織を効率化するビッグチャンス」と考えるのである。慌てて不足人員を補充することで、かえってせっかくのチャンスの芽を摘み取ってしまう。 考えた上で人員がどうしても足りないと判断できたら、そのときに採用を検討すればいい。 ただし、すぐにアクションできるよう、それまでにハローワークや他の採用媒体との連携を保っておくことは、もちろん大切なことだ。 一番避けるべきは、社員が辞めたとたん、間髪を入れずその場しのぎの採用をしてしまうことである。
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