社長が月次 C/ Fを読む意味 前章では、「月次損益計算書」(月次 P/ L)と並ぶ管理会計のもう一本の柱である、「月次貸借対照表」(月次 B/ S)の基本と深く理解するコツを紹介しました。 会社の健康状態である財務状況を把握するためには、毎月きちんと B/ Sをチェックすべきということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。 本章では、第 3のツール、会社の「血流検査表」に当たる「月次キャッシュフロー計算書」(月次 C/ F)の読み方を紹介しましょう。 財務基盤が弱い中小企業の社長にとって、最大の関心事は資金繰りです。 そして、資金繰りに必要不可欠なツールが C/ Fです。資金繰りに悩む中小企業の社長ほど、 C/ Fは毎月チェックしなければなりません。 ところが、 C/ Fについては、 B/ S以上に理解していない社長が多いのです。「金融商品取引法」という法律が適用される上場企業は、 C/ Fの提出が義務づけられています。ですから、大企業の社長は比較的 C/ Fへの目配りができています。 これに対して、「会社法」や「税法」では、 C/ Fの提出は義務づけられていません。そのため、中小企業の多くは C/ Fを作っていません。中小企業の社長が C/ Fに無頓着なのは、こうした背景があるからです。 ●キャッシュフロー計算書とは何なのか? では、 C/ Fとは、どういうものなのでしょうか。「キャッシュフロー計算書」は一般に「 C/ F」と書かれ、「シーエフ」などと呼ばれます。英語では「 Cash Flow Statement」となります。 C/ Fはこの英語の頭文字を取った略称で、英語の通り、まさに「お金の流れの明細書」という意味です。 C/ Fは、大きく次の3つのパート(3つのキャッシュフロー)から成ります。 ① 営業キャッシュフロー(営業活動によるキャッシュフロー) ② 投資キャッシュフロー(投資活動によるキャッシュフロー) ③ 財務キャッシュフロー(財務活動によるキャッシュフロー) これらは、 B/ Sに記載されている「現預金」の勘定科目に注目して、その増減(キャッシュの増減)を原因ごとに3つに分類して示したものです。 この3つに加えて、「営業キャッシュフロー」と「投資キャッシュフロー」を足したものを ④「フリーキャッシュフロー」と呼びます。 C/ Fには、この4つのキャッシュフローがあると覚えておきましょう。 巻末には、弊社が社長にお渡ししている C/ Fを掲載しているので、参考にしてください(巻末資料 ③)。
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