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商品開発は誰がやる

中小企業の商品開発は、トップの責任と率先垂範でやらねばいけない。特にトップの後継

者の役割でなくてはならないと思う。商品開発に関連して、三つの失敗例をみることができる。

①多くのメンバーが参加すればするほど特徴を失い平凡になってしまう。いわゆる妥協

の産物となる。

②プロジェクトチームを編成した場合は、責任転嫁が起こる。共同責任体制なので、進

行も遅くなる。

③それではといって特徴ある社員、アイデアマンなどに担当させると、危険負担とか資

金量とかを考慮しだしてくると、尻ごみして途中で投げ出すなど潰されてしまう。

一般社員は失敗すればアトがないからだ。

だいたい経営とは、未来的不確実性がついて回る。当然といえば当然だが、その中で失敗

を許されるのは、トップ陣の範囲に留まる。

失敗の場合の尻拭い役として当たり前のことだ。トップやその後継者たるトップ陣は、常

にリスクをかかえ、リスクに挑戦する精神で進まなければ、新商品の開発の成功は望むべき

もないし、企業の活性化もでき得ない。

受け身の需要から、打って出る需要の創造、そこにこれからの中小企業の生存する道があ

ると思う。

伝統のある老舗といわれる企業、また戦後誕生した新しい業態に見られる経営発想は、創

造の精神を需要に結びつけることに積極的であったのである。

また、差別化。個性化。多様化というニーズを文字の遊びとせず、技術化して商品化へ結

びつけているところは強い。


トップ陣の中にマーチャンダイザー(MD)の役割を主業務にする人がいなくてはならない。

MDとは、商品企画をしてつくり出し、売り切るまでマーチャンダイジングのすべてを起

案、実行、成果まで見届ける一連の仕事を日常のオペレーションとして責任をもってやりと

げる人材である。

このMDの存在が、中小企業いや中堅企業でもはっきりしない。存在しない。開発室や研

究室があっても非常に不明確である。

このMDの存在が、はっきりしているのはアパレルの業界であり、建築の業界であろう。

アパレルのMDは、お針子出身者で服が縫える人がなっているか? デザイナー出身で絵

がかけるのか?・販売出身で小売りのことを知っている人なのか? トータルにすべて知っ

ており、実は一つ一つとってみればできないかも知れない、けれど毎年春。夏・秋・冬の新

商品を世に送り出して行く。

〈実例〉

京阪神でカフェコンデトライ(自家製洋菓子を出す喫茶店)のケーキメーカー(株)アンリ

シャルパンティエ(本社芦屋市)の蟻田社長は、洋菓子は非常にファッショナブルになってき

ている時代に、未だに商品開発は洋菓子は職人がデザイン開発やMD開発しているのか……

こんな遅れている業界はないといって、MDの本部ともいえる西宮スタジオを二億円かけて

完成させた。

三四2mの試作室は社長室とつながり、試作用機械設備は完全を期しており、そこにつなが

る三二ポのMD室には、開発ケーキ・クッキー・シェフをはじめとしてデザイナー、ラッピ

ング、パッケージでデザイナー統括するMDマンの育成を図るべく新しい道をさがしている。

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